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電気代値上がりの今、エアコンメーカーがオススメする冷房代を抑える使い方

時事ネタ

2022/06/19 17:30

 最近は電気代の値上がりが続いており、冷房のために電気使用量が増える夏場の電気代が気になるところだ。エアコンは使い方次第で電気の使用量を抑えられる。エアコンメーカーのダイキンがすすめる、効率のいいエアコンの使い方を紹介しよう。

効率的に使うと電気代を抑えることができるエアコン

帰宅直後にエアコンをつけない

 夏の昼間にしばらく外出して帰宅すると、家のなかが恐ろしく暑くなっていることがある。すぐにエアコンをつけたい気持ちはわかるが、まずは窓を開けて空気の入れ換えをしてほしい。暑くなった部屋に対し、エアコンで温度を下げると電気代がかかるが、窓を開けることによって外と同じ程度の気温まで下げるのには電気は必要ない。その後、外よりも部屋のなかを涼しくするためにエアコンをつければ、効率的に冷やせるだろう。

扇風機やサーキュレーターとの併用で効率アップ

 エアコンをつけていても暑いと感じるなら、扇風機やサーキュレーターとの併用がおすすめだ。部屋の一部に滞っていた冷たい空気を部屋全体に行き渡らせることができ、まんべんなく部屋を涼しくできる。また、風があると体感温度が下がるため、エアコンをつけているときでも扇風機などの風に当たることで設定温度を下げずに涼しさを感じることが可能。就寝時など、直接風が当たると寒い場合は壁や天井に風を当てて跳ね返ってきた風を浴びるとよい。

温度を下げるより風量を上げよう

 体感温度を下げるにはエアコンの風量を強くするのもおすすめだ。エアコンの消費電力は温度を下げると増えるが、風量を強くしてもそれほど変わらない。扇風機やサーキュレーターを持っていない人はこちらの方法を試してほしい。

連続運転・自動運転がおすすめ

 エアコンは急に部屋を冷やすときに多くの電気を使う。これに対し、温度を維持する分にはそれほど多くの電気を使わない。このため、部屋が暑くなったらエアコンをつけ、涼しくなったら止めるという使い方はご法度といえる。また、風量設定は、体感温度を下げるとき以外は自動がおすすめだ。消費電力を減らそうと風量を落とすと、逆に温度を下げるまでの時間が長くなり、消費電力が上がる可能性がある。

フィルターや冷却フィンの汚れを確認

 エアコンを効率的に動作させるには、熱い空気をしっかりと吸い込み、冷たい空気に変えることが重要。このため、空気の吸い込みを妨げるフィルターの汚れは、2週間に1度は取り除きたい。さらに、フィルターの奥にある冷却フィンの汚れも重要だ。このフィンは熱交換器と呼ばれ、熱い空気をここに当てて冷やすためのもの。冷却フィンに汚れがたまると、フィルターと同じく吸い込む空気量が減るほか、フィンに当たる空気の量が少なくなる。汚れが目立つようであれば業者に相談してきれいにしてほしい。

室外機の置き方に注意

 室外機は部屋のなかの熱を外に捨てるためのものであり、その置き場所はエアコンの効率に直結する。たとえば太陽の光が当たったり、吹き出し口がふさがれたりしないよう気をつけたい。対策としては、室外機を日陰に設置する、1mほど離れたところに植木を植えたりよしずを立てかけたりする、室外機の吹き出し口の前にものを置かないといった対策が考えられる。

太陽の熱をさえぎろう

 エアコンによる必要な冷却量を減らすには、部屋のなかに入る熱を減らすことが効果的。特に太陽の熱を遮断することで大きな効果を生むだろう。ただ、部屋のなかのカーテンを閉めても、室内にある窓とカーテンの間に熱が入ってしまうため、効果はそれほど大きくない。できれば、部屋の外で太陽の熱を遮断できるとよいだろう。窓の外に朝顔やヘチマなどで「緑のカーテン」を作ったり、留守中は雨戸を閉めたりすることがおすすめだ。

昔からの知恵も有効活用

 エアコンをつけるだけでなく、それほど暑くない時間帯は日本に昔からある、暑さ対策の知恵も活用したい。たとえばベランダや庭に打ち水をすることで、蒸発する水が熱を奪い、体感温度を下げられる。

 また、風が入ってくる窓に濡れたシーツを干すことで、気化熱で涼しくなった風を室内に入れることが可能。風鈴を使って気持ちの面から涼しさを感じるなど、エアコンを使わない工夫もしてみてはいかがだろうか。

使い方1つで冷房の電気代は下げられる

 資源エネルギー庁の推計によると、夏の昼間(14時頃)に使われる電気のうち、約6割がエアコンによるものだという。電気代の節約は使用割合が大きいところを減らすほど効果が大きいため、エアコンを効率的に動かすことは電気代を下げることにつながるだろう。

 ただし、暑さを感じているにもかかわらずエアコンを使わなかったり、温度を下げなかったりすると熱中症になる可能性がある。あくまで快適に過ごせていることを前提に、さまざまな工夫を試してほしい。(ライター・ハウザー)