KDDI、加盟店向けau PAYの決済手数料無料キャンペーンを延長

販売戦略

2021/08/30 18:30

 KDDIは、スマートフォン決済サービス「au PAY」の加盟店のうち、「店舗に提示されたQRコードを読み込む決済(ユーザースキャン方式)」導入店舗または「au PAY for BIZアプリ」利用店舗に対する、決済手数料無料キャンペーンを1年延長する。

加盟店向け無料キャンペーンを1年間延長

 本来は2021年10月1日以降、有料に移行する予定だった。22年9月末までの期間延長以外、実施中のキャンペーンから条件の変更はなく、振込事務手数料も、現在は金融機関問わず無料となっている。

 au PAYは、スマートフォン・タブレットで使える事前チャージ型のキャッシュレス決済サービス。現金、クレジットカード、Pontaポイント、銀行口座(対象金融機関のみ)など、多彩なチャージ方法に対応しており、9月1日からは、auじぶん銀行口座保有者向けにau PAYとauじぶん銀行を連携すると、au PAY 残高からauじぶん銀行への自動払出機能を追加。auじぶん銀行口座からのオートチャージと組みあわせ、デビットサービスと同様に使えるようになる。au PAYと連携するとauじぶん銀行口座の円普通預金金利を年0.05%上乗せする特典も開始する。
 
auじぶん銀行の住宅ローン融資額は6月28日時点で1兆5000億円突破 
auとのセットサービス効果という

 au PAYは、ソフトバンク、ソフトバンクグループ、ヤフーの3社が出資して立ち上げた新会社PayPayが提供するPayPayとは異なり、KDDI自身が手掛けるため、au PAYによる決済を軸にKDDIの通信サービス(au・UQ mobile)の解約抑止・新規契約増加やグループ傘下の銀行の住宅ローン融資拡大といった別の評価軸を重視しているようだ。