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蔦屋書店、書籍・雑誌の売上高が過去最高に 既存店も前年比110%達成

販売戦略

2021/01/22 11:30

 蔦屋書店は1月21日、2020年1~12月の国内書籍・雑誌販売額が1427億円となり、過去最高額を更新したと発表した。

2020年に誕生した「奈良 蔦屋書店」(左)と「六本木 蔦屋書店」

 20年1~12月には、書店を展開するTSUTAYA・蔦屋書店の新規オープンや新規加盟によって、計34店舗の新店舗が誕生。蔦屋書店では、「奈良 蔦屋書店」をオープンしたほか、「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」を「六本木 蔦屋書店」にリニューアルしている。

 「TSUTAYA BOOKSTORE」では、TBNに新規加盟した企業による出店が進み、島忠とともにホームリビングをテーマに展開する店舗の2店舗目として「TSUTAYA BOOKSTOREホームズ尼崎店」をオープンするとともに、スコーレと青森県初のTSUTAYA BOOKSTOREとして「TSUTAYA BOOKSTORE HIRORO」を、コシダカプロダクツと前橋駅前再開発の起点として「TSUTAYA BOOKSTOREアクエル前橋」をオープンした。

 さらに、1872年に創業し、静岡県を中心に展開する書店「谷島屋」がTBNに加盟したことで、TSUTAYAがもつデータベースマーケティング力や独自の企画力と、谷島屋の長年にわたる書店運営のノウハウを掛け合わせた、提案性の高い店舗づくりを行っていく。

 「コミック」ジャンルでは、既存店前年比が138%となり、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴氏・著、集英社・刊)を除いた既存店前年比が115.8%に達した。これは、「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2020」大賞に選出された『SPY FAMILY』(遠藤達也氏・著、集英社・刊)をTSUTAYAイチオシコミックとして全国店舗で大々的に展開するなど、独自企画による商品のオススメを強化したことに起因している。

 その他、「キッズエリア」の併設や「TSUTAYAえほん大賞」の実施などによって、「えほん・児童書」ジャンルで既存店前年比108%を達成するとともに、TSUTAYAや蔦屋書店でしか購入できないオリジナル商品の展開強化、TSUTAYA書店員が本当に面白いと自信を持ってオススメできる作品をプロデュースする「TSUTAYA文庫」などの取り組みによって、「書籍」ジャンルで既存店前年比105%を達成した。