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駅ビル「PERIE」を運営する千葉ステーションビルがJR東日本から駅運営を受託

経営戦略

2020/12/01 13:00

 千葉エリアの駅ビル「PERIE(ペリエ)」を運営する千葉ステーションビルは、12月1日から海浜幕張駅、検見川浜駅、稲毛海岸駅の駅運営をJR東日本から受託する。

JR東日本から海浜幕張駅、検見川浜駅、稲毛海岸駅の運営を受託するペリエ

 「ペリエ」と一体で運営する駅を「ペリエステーション」と称し、その魅力を高めるとともに、駅を中心とした魅力ある街づくりを推進し、沿線地域住民の心豊かなくらしづくりに貢献していく。

 具体的には、SC事業で培ったノウハウをベースとした、鉄道(駅)と生活サービス(商業施設・店舗など)の総合的な運営により、従来の枠組みにとらわれない新たなサービスの提供を目指す。ペリエステーションを起点に、京葉線沿線を対象とした街づくりを推進していく計画。また、駅を訪れる価値がある便利で楽しい場所にするため、地域情報発信拠点を整備し、イベントなどを実施することで沿線価値の向上を目指す。

 今回、ペリエステーション化を記念して、12月1日からスタートアップフェアを実施する。京葉線沿線でもある船橋市のふなばし産品ブランド協議会とタイアップし、特産品を販売する催事イベント「ちばのいち ~ふなばし~」を開催する。

 また、京葉ベイサイドラインプロジェクト(JR東日本千葉支社)とペリエ・アトレ・南房総市観光協会がタイアップし、ペリエ海浜幕張・ペリエ検見川浜・ペリエ稲毛海岸・アトレ新浦安の各店舗や南房総市の観光施設などで使用できるお得なクーポンブックをプレゼントする。

 さらに、ペリエ海浜幕張・検見川浜・稲毛海岸の各店舗で、12月1日から31日の間、特典を用意する。あわせて、JRE POINT 2倍キャンペーンも実施する。

 駅サービス充実の取り組みとしては、18年12月からJR東日本グループが実施してきた「案内AIみんなで育てようプロジェクト」に参加し、人工知能(AI)接客システム「AIさくらさん」の実証実験を12月1日から開始する。

 AIさくらさんは、日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語に対応し、顧客から寄せられる質問内容に基づきAIが学習し、案内の精度向上を図る。また、従来のタッチディスプレイ型案内AIを改良し、新たに「非接触型ディスプレイ」技術を採用した。ウィズコロナ時代を念頭に置いた有用性を検証する。

 このほか、ペリエステーションとして、新たにJR東日本京葉線「海浜幕張駅」「検見川浜駅」「稲毛海岸駅」の運営を行うにあたり、駅業務にあたる従業員の制服を一新する。制服のデザインは、ペリエ千葉にも出店するビームスで、ユニフォーム制作などを手がける事業「ユニフォーム サーカスビームス」が担当。SCであるペリエが駅の運営も担っていることを表現した制服デザインとしている。