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高輪ゲートウェイで非接触・非対面のロボット実験、JR東日本が実施へ

時事ネタ

2020/11/28 10:00

 JR東日本は、今年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅で、より安全な駅環境づくりと、24年度のまちびらきを予定している品川開発プロジェクト(第I期)での導入を目指し、「非接触」や「非対面」などをテーマにして、新しい生活様式に則したサービスの提供に関するロボット実証実験を行う。12月5日、6日に一部ロボットのデモンストレーションを実施する。

活用ロボットイメージ
 
 今回の実証実験では、安全で快適な駅環境づくりや新しいサービス提供方法の検証を行うとともに、まちづくり共創パートナーを対象とした施設「Partner Base Takanawa Gateway Station」(高輪ゲートウェイ駅構内・通常非公開)で、協働運搬ロボットやパーソナルモビリティの活用方法の検証を行う。

 駅改札内での実証実験では、ロボットによる非接触・非対面でのサービス提供の実現性について、改札内スペースを使って検証する。アバターロボットを設置し、顧客から離れた場所にいる駅係員などが、ディスプレイを介して顧客からの問い合わせに答え、案内が可能かを検証。また、窓拭き清掃ロボット(自律移動型)によって、大型窓を清掃する。少ない人数によるオペレーションの可能性を検証するため、搬送は自動搬送ロボットを使用する。

 Partner Base Takanawa Gateway Stationでの実証実験では、品川開発プロジェクトのパートナーとともに未来の街を実感し、将来的なロボット導入に向けた検証を行う。具体的には、軽食・飲料配送ロボット(自律移動型)が軽食や飲み物を非接触で顧客に届ける。ロボットとエレベーターの自動連携の可能性を検証して、将来的には、オフィスや商業施設の異なるフロア間での運用を目指す。

 また、協働運搬ロボット(追従型・自律移動型)が、利用者を非接触で追従して、重たい荷物を目的地まで運ぶ。将来的には、駅や商業施設のバックヤードで、効率的で人への負荷の少ない荷物運搬の実現を目指す。

 ポストコロナを見据え、消毒・床清掃ロボット(自律移動型)が床の清掃や手摺の消毒などを行う。将来的には、駅や商業施設、オフィスなどに導入し、顧客が安心して利用できる空間づくりを目指す。

 さらに、Partner Base Takanawa Gateway Stationでの移動の際に、パーソナルモビリティを利用する。将来的には、街のシェア型パーソナルモビリティとして、街中を楽しく快適に移動できるサービスの実現を目指す。

 この他、Partner Base Takanawa Gateway Stationで、非接触エレベーター移動支援システムを活用し、エレベーターとロボットの自動連携に関する検証を行う。既存のエレベーターを活用して、大規模な工事をともなわない簡易な方法で実施する。

 なお、「高輪ゲートウェイ駅ポケマルシェ」の開催にあわせ、12月5日と6日の2日間、Partner Base Takanawa Gateway Stationで導入している一部ロボットと、高輪ゲートウェイ駅ポケマルシェで使用しているアバターロボットなどのデモンストレーションを実施する。