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初のコロナ禍の夏は猛暑対策グッズで快適に、フェイスシールドも「ネックファン」で涼しく

 猛暑が予想される今年の夏は、新型コロナウイルス感染症の対策をしながら、一方で在宅中の熱中症にも気を使わなければならない。夏用の冷たいマスクは多く取り上げられてるのでほかの記事を参考してもらうとして、ここでは、マスク以外の各社がリリースしている猛暑対策グッズを紹介しよう。

アテックスの「モノルルド ウェアラブル クール&ホット AX-KXL6200」

キーデバイスの「ペルチェ素子」

 ウェアラブルの猛暑対策グッズで、昨年あたりから注目されているキーデバイスが、半導体熱電素子の一つであるペルチェ素子だ。もともとは、CPUを冷却するデバイスなどで古くから使われている技術で、セラミック基板に電流を流すと片方から吸熱した熱を反対の面から放熱する働きを持つ。

 この働きを応用して、ペルチェ素子を人の首にあてて、首を通る血液の熱を冷ましながら身体全体を冷やすのだ。小型、軽量で消費電力もそれほど多くなく、スイッチで冷温を切り替えることができる。夏に冷たく、冬に温かくするなど、1年中使えるのもポイントだ。

 アテックスの次世代型ネックアイテム「モノルルド ウェアラブル クール&ホット AX-KXL6200」は、ペルチェ素子搭載の冷温テクノロジーを使って、直接首筋に冷却部をあてればダイレクトに冷やすことができる。
 
アテックスの「モノルルド ウェアラブル クール&ホット AX-KXL6200」

 クール(約20℃)からホット(約40℃)の切り替えにかかる時間もわずか50秒ほどなので、例えば夏のエアコンが効きすぎた室内では、ホットモードにしてじんわりと首筋を温めるという使い方もできる。

 カラーはブラックとホワイトの2色。リチウムイオン充電池は、約5時間の充電で約1.5時間の連続使用ができる。5月から販売していて、税抜価格は9000円だ。

過酷なフェイスシールド環境を改善

キングジムの「ネック冷却ファン NRF10」

 最近では、少し高価でも不快感をなくす冷感マスクが人気だ。状況や環境によってはさらにフェイスシールドを装着する必要がある人もいるだろう。顔全体がプラスチック製の素材で覆われるため、空気がこもったり、くもったりするケースもある。

 そんなときに役立つのがネックタイプのファンだ。キングジムの「ネック冷却ファン NRF10」は、10カ所の吹き出し口から首筋を包み込むように涼風を送る。ストラップの長さ調節も可能だ。
 
フェイスシールド装着時も涼がとれる「ネック冷却ファン」

 約340グラムと軽量で、4400mAhのリチウムイオン電池を搭載。強風で3時間、中風で4時間、弱風で6時間の連続使用ができる。6月12日の発売で、実勢価格は5500円前後。

マスクだけじゃないアイリスオーヤマの挑戦

アイリスオーヤマのファン付きウエア「クールウェア」

 国産マスクの生産に新規参入して話題になったアイリスオーヤマが、今度は小型ファンを内蔵した「クールウェア」を6月15日に発売する。

 価格は長袖(税別4980円)とベストタイプ(税別4380円)の2種類。サイズがM・L・LL、カラーがグレー、ネイビー、迷彩をそろえる。ファンが2780円、バッテリが1万800円。使用時間は短いが、グレーのセット販売のみの廉価版(1万800円)も用意している。
 
炎天下のガーデニングも大量の風が服の中を流れて快適に

 同社が得意とするサーキュレーター技術を活用して、9枚羽根の小型ファンが駆動音を抑えながらも大量の風を服の中に送り込む。ファンの厚みは34ミリと薄型なので、身体に触れにくい快適な着心地を求めた。

マイバッグに合わせるハンディファン

Glotureの「HBLINK Clip Fan」

 テレワーク中や外出時の車内、ベビーカーなど、どこにでも持ち運べて取り付けられるポータブル扇風機として、Glotureの「HBLINK Clip Fan」もいいだろう。2000mAhのバッテリを内蔵し、USB-Cで充電ができる。

 クリップと柔軟に曲がる本体で、机の角やベビーカー、エアコンの空気が届きにくい車の後部座席などに自在に取り付けられるのが魅力だ。クワイエットブルーとチェリーブロッサムピンク、パールホワイトの3色で、直販サイトの価格は、2個セットで4500円、3個セットで6000円。
 
 

 お出かけ時の夏の必須アイテムとして定着した感のあるハンディファンのトレンドにも変化が起きている。カラビナを搭載することで、手に持っていないときにバッグに取り付けるなど、ファッションアイテムとして楽しめるのだ。
 
Francfranc(フランフラン)の「フレ キャリーファン」

 7月1日のレジ袋の有料化に伴い、今年の夏はマイバッグもトレンドの一つになるだろう。マイバッグの組み合わせアイテムとしても、カラビナつきのハンディファンは注目されそうだ。

 Francfranc(フランフラン)の「フレ キャリーファン」は、厚さ2.5センチの薄型でスーツの胸ポケットに入る。ユニセックスなデザインで、バッグの持ち手などに取り付ける大きめのカラビナが付いている。税込価格は1680円。
 
ビックカメラのオリジナル家電「HasTAG」シリーズの「HOE-M048」

 ビックカメラのオリジナル家電「HasTAG」シリーズのハンディファンにも、カラビナ付きモデル「HOE-M048」がある。税込み価格は1480円。

 「フォトジェニックなデザイン家電」をコンセプトに「大人かわいい」カラーとして、パウダーブルー・ピンク・ホワイト・ネイビー・ペールレッドの全5色から選べる。

 新型コロナ対策を施した新しい生活様式で迎える初めての夏は、いろいろと不便で不快なことが多いだろう。猛暑対策グッズで涼をとりながら、少しでも快適で穏やかに過ごしたい。(BCN・細田 立圭志)