ひんやり冷感・息がしやすい“夏用マスク”まとめ

経営戦略

2020/06/09 19:30

 気温が上がり、本格的に夏が近づいてきた。新型コロナウイルス感染症の拡大防止策としてマスクの着用が呼び掛けられているが、一般的なマスクだとすでに暑くて息苦い。こうした悩みを解決すべく、今注目を集めているのは夏でも快適に着用できる“夏用マスク”だ。消費者のニーズに応えようと、さまざまな企業の参入が相次いでいる。

夏向けマスクの需要が増している

 夏用マスクとして話題になっているのは、通気性や吸水性、そして着用するとひんやりする接触冷感などの機能を備えた商品。スポーツ用品やアパレルメーカーが販売する、洗って繰り返し使うことができる夏用マスクも重宝されている。商品によっては、人気のあまり品薄になることがあるようだ。

 家電や日用品を扱うアイリスオーヤマは、独自素材で息苦しさや蒸れを解消する国産マスク「ナノエアーマスク」を6月中旬に発売する。税別価格は7枚入りで498円。特殊ナノファイバー加工を施した中間層が特徴。従来製品と比較して、着用時の口元の温度上昇は約半分になっている。また、長時間着用していても耳が痛くなりにくい、柔らかく幅広の耳ひもを採用している。
 
アイリスオーヤマが6月中旬に発売する予定の国産「ナノエアーマスク」

 スポーツ用品を扱うミズノは、水着や陸上ウェアの素材で作った布製マスクを発売している。税別価格850円。耳への負担が少なく、速乾性による蒸れの少なさや、息苦しくない点が好評だ。なお、現在はアクセス集中によって利用できない状況が発生したため、抽選販売の申し込みを一時中止している。
 
ミズノが販売するマウスカバー

 同じくスポーツ用品を扱うヨネックスは、植物由来キシリトールの涼感効果を持つ素材「ベリークール」により、口元を爽やかにしてくれる「スポーツフェイスマスク」を7月上旬に発売する予定だ。送料・税込み価格は3993円。吸汗速乾素材によって蒸れにくく、鼻部分にフィットする調整機能を備える。6月15日から先着予約販売の受け付けを開始する。
 
ヨネックスが7月上旬に発売する予定の夏向けマスク
「スポーツフェイスマスク」

 ユニクロやGUを展開するファーストリテーリングは、通気性や速乾性に優れた「エアリズム」の素材を使ったマスクを今夏に販売するという。息がしやすく蒸れにくいマスクになるだろうと、すでに話題だ。詳細が決まり次第、告知するとしている。

 「無印良品」などで服を扱う良品計画は、オーガニックコットン素材に抗菌防臭加工をした夏素材の布マスク3種を販売する。税込み価格は999円。ラインアップは、「繰り返し使える 2枚組・マスク(サッカー織り)」「繰り返し使える 2枚組・マスク(ムラ糸天竺編み)」「繰り返し使える 2枚組・マスク(鹿の子編み)」の3種。残り布を再利用したエコ商品でもある。
 
無印良品が販売するオーガニックコットン素材のマスク

 AOKIは、「ダブル抗菌・洗えるクールマスク」を販売している。税込み価格は4400円。従来販売していたマスクの抗菌効果はそのままに、1層除いて通気性を高め蒸れにくい仕様へと改良。UVカット加工も施している。
 
AOKIが販売する「ダブル抗菌・洗えるクールマスク」

 近頃の布マスクは、デザインにこだわった製品も多く、着用してもファッション性を損なわないよう工夫している。どの製品も飛沫の防止機能はしっかり備えているので、機能やオシャレの面からマスクを選んでみてもいいかもしれない。(BCN・南雲 亮平)