全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、3月の完全ワイヤレスイヤホンの販売台数は前年同月比で161.4％。2月が198.9％だったので、30ポイント近い下落となったが高い成長率を維持している。メーカー別ではAirPodsが圧倒的人気のアップルは前年比169.0％。これを上回る伸びを示したのが2位のソニーで、209.1％と大幅に販売台数を増やした。


　週次の販売台数シェア推移ではアップルの優位は変わらないが、2月は50％手前で推移していたが、3月は40％手前まで後退している。2位のソニー以外で躍進が目立つのがJVCケンウッド。昨年はラインアップが少なかったこともあるが、前年比では599.4％を記録し、3番手につけている。
   
　シリーズ別の販売台数ランキングでは「AirPods Pro」が20.4％でトップ。2位は「AirPods with Charging Case 第2世代」、3位はソニーの「WF-1000XM3」がランクインした。注目は2月29日に発売したソニーの「WF-H800」。WF-1000XM3のコスパ機ともいえる同モデルがAirPodsの対抗馬となれば、シェア争いはより白熱したものになってくるだろう。（BCN・大蔵 大輔）


＊「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割（パソコンの場合）をカバーしています。