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ソニーとパナの2強が競う有機ELテレビ、19年11月時点の平均単価は26万円

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2019年11月における液晶テレビ全体の税別平均単価(千円単位)は6万9000円。40型以上の4K/8K対応機種は平均11万円だが、40型未満となると3万円まで下がる。一方、各社がプレミアラインに位置づける有機ELテレビ(4K/8K対応機種)の平均単価は、当初よりだいぶ下がったとはいえ、26万3000円と高額だ。

 BCNランキングによると、2018年の有機ELテレビの年間販売台数は前年を大幅に超え、数字でみると、前年比314.9%と驚異的な伸びを示した。19年も1~11月までの累計で前年同期比213.6%と倍増しており、浸透しつつある。
 
2019年11月に最も売れたソニー有機ELテレビ「KJ-55A9G」よりワンサイズ上の65型「KJ-55A9G」、
2番目に売れたパナソニックの「TH-55GZ1000」

4Kチューナー内蔵 ブラビア「KJ-55A9G」は税込み26万円で買える

 メーカー別では、パナソニックとソニーがシェア30~40%台で競い、直近の11月は、パナソニックが38.2%まで拡大し、38.3%を占めた1位のソニーにわずか0.1ポイント差まで迫った。1~11月までの累計ではソニーが40.1%を占め、一歩リードしている。
 

 19年11月における有機ELテレビのシリーズ別販売台数トップは、ソニーのBRAVIA A9Gシリーズの55型「KJ-55A9G」(22.8%)で、2位がパナソニックの55型「TH-55GZ1000」(22.3%)、3位がソニーのBRAVIA A9Gシリーズの65型「KJ-65A9G」(7.7%)。55型の2製品は、税込みで20万円台前半~半ばと比較的買いやすい価格となっており、人気を二分している。
 

 上位メーカー間のシェアが接近していると、年末は、その年の年間シェア1位を目指して家電量販店で販促合戦が起きる。店頭表示価格は下がらなくとも、ポイント還元率がアップしたり、豪華ノベルティグッズがもらえたり、とお得度が増す。ソニーとパナソニックの2社が激しく競う今年の年末は、高画質・高音質の4Kチューナー内蔵プレミアムテレビを、いち早く手に入れるチャンスかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。