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東芝が「サザエさん」の提供から降板、新たにアマゾンらが加わる

販売戦略

2018/04/02 19:00

 すでに発表されていた通り、東芝は3月25日放送分をもってテレビアニメ「サザエさん」(フジテレビ系列)の番組スポンサーから降板した。4月1日夜の放送では、一部で報じられていた通り、アマゾンジャパンらが新スポンサーとして加わった。


アマゾンらが加わった提供クレジット(フジテレビ・4月1日放送より)

 3月25日の放送では東芝のほか、アース製薬、JAバンク、日清食品、宝くじ、花王、味の素、日産自動車がスポンサーとしてクレジットされていたが、4月1日はこのうち東芝とJAバンクが消え、新たに大和ハウス、アマゾンジャパン、西松屋の3社が加わった。提供アナウンスは従来の「東芝と、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」から「ご覧のスポンサーの提供でお送りします」に変わり、企業名・商品名を読まれるスポンサーはなくなった。

 また、東芝が企業情報サイト内に設けているCM提供番組の紹介ページからも、「サザエさん」と「日曜劇場」(TBS系列)の表記が消え、4月1日現在では「小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)のみとなっている。
 

東芝のサイト上からも「サザエさん」「日曜劇場」が消えた

 「サザエさん」は1998年11月、長らく続いていた東芝の一社提供から複数社提供に切り替わっていたが、その後も同社は筆頭スポンサーを続けていた。東芝は2016年6月に白物家電事業をマイディアグループ(美的集団)へ、今年2月にテレビ事業をハイセンスグループ(海信集団)へ売却しており、残るコンシューマ向け製品はPC、メモリカード、照明など。商品ラインアップが大幅に縮小したため、東芝本体としてテレビCMを積極的に打つ必然性が薄れていた。