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フィリップスの歴史や海外製品を展示、体感イベントを表参道で開催

販売戦略

2017/09/20 11:12

 フィリップスは9月15日、東京・表参道の「SO-CAL LINK GALLERY」で、同社の歴史や国内外の製品群を体感できる「Philips innovative design ~for better life~」をメディアに公開した。一般公開は9月16日~9月24日。


フィリップス製品を体感できる「Philips innovative design ~for better life~」

 本社をオランダに構え、1世紀以上の歴史をもつフィリップスは、全世界では幅広いカテゴリの製品を展開している。国内ではヘルスケアや調理家電の分野で存在感を高めているが、日本で販売されているのはそのうちのごく一部だ。今回のイベントでは、家電のイノベーションを創出し続けてきたフィリップスの歴史を振り返りながら、国内外の製品を体感しながら知ることができる。
 

会場には創業から現在まで、125年のフィリップスの歩みを紹介するパネルを展示

 日本法人を統括する堤浩幸社長は開催に先立ち、「予防医療」というフィリップスがワールドワイドで注力するヘルスケア分野のキーワードについて説明。「日本人の予防は関心で終わってしまっている」という問題点を指摘し、超高齢化社会に向けて健康寿命を維持することの重要性を訴えた。

 ヘルスケアを主軸にしたいフィリップスだが、国内でのブランドイメージはまだAV機器やライティングという認識が強い。堤社長は「会場に展示している製品はすべて“健康をサポートする”という目的のもとに開発されている」とコメントしたが、今回のイベントには「フィリップス=ヘルスケアカンパニー」というイメージを訴求する狙いもある。
 

イベントの趣旨と予防医療の重要性を説明する堤社長

 会場には日本で人気の高い製品群に加えて、海外で展開する国内未発売製品も数多く展示されている。例えば、幅の広い1枚刃が特徴的なT字カミソリ。刃の目が粗く、少しヒゲが残ったワイルドなスタイルに整えることができ、ヨーロッパでは約7割のシェアを獲得しているという。また、意外なカテゴリといえるかもしれないのがロボット掃除機や空気清浄機などのアイテムだ。海外では高い実績があり、今後、国内で展開する可能性もある。
 

ヨーロッパで高シェアを誇るT字カミソリ(左)と日本未発売のロボット掃除機

 ユニークな体験ブースも用意する。入口正面にあるVR体験ゾーンでは、フィリップスブランドを通じた未来のライフスタイルを体験することが可能。また、会場に設置された国内でも人気の高いIoT照明「Hue」の明かりをアプリで操作することもできる。医療業界でも導入が進むPepperが設置されたコーナーでは、疾患啓発アプリを通して質問に回答するだけで潜在性のある疾患をPepperが診断してくれる。
 

未来のライフスタイルを体験できるVRコーナー、Pepperによる健康診断コーナーも

 一般公開日には家電製品総合アドバイザーや家電芸人、各カテゴリのプロフェッショナルを招き、トークセッションを開催する予定。“朝活体験”として、18日から22日までは毎朝、電動歯ブラシを用いた歯磨きレッスン、シェービングや美顔・脱毛体験を実施。また、19日・20日には大学生を対象としたビジネスコンテストを開催する。(BCN・大蔵 大輔)