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<STORE STRATEGY>渋谷ロフトに見る「滞在時間」楽しむ空間づくり

店舗

2016/08/26 18:00

 「渋谷ロフト」が新しい売り場づくりに挑戦して、今年3月に3階と4階をリニューアルした。「&home(アンドホーム)」と呼ぶその売り場は、従来の「目的買い」を狙った効率的なスペースではなく、その「空間」に顧客が「滞在」している時間を楽しむための仕かけを導入している。「渋谷ロフト」から、顧客に「ワクワク」感を提案する売り場づくりを研究する。(BCN・細田 立圭志)

<STORE STRATEGY 売場革新>
店舗名:渋谷ロフト
場所:東京都渋谷区宇多川町21-1
売場面積:3F 約820m2、4F 約300m2
営業時間:10:00~21:00
リニューアル日:2016年3月12日
リニューアルの狙い:暮らしのシーン別に編集した売り場にすることで、顧客に店舗での滞在を楽しんでもらう
 

渋谷ロフト
 

STORE STRATEGY 1
食のスタイル別、生活行動別の売り場

 全国屈指の繁華街として、また若者の情報発信拠点として常に変化し続ける街、東京・渋谷。全国展開しているロフトの旗艦店「渋谷ロフト」は、1日の乗降者数が37万人のJR渋谷駅のハチ公口を出てスクランブル交差点を渡った先に立地する。「&home」がある3 階は「食」のスタイル別に、4階は生活行動別に編成した売り場にして、顧客に新しい発見や気づきを与えている。
 

STORE STRATEGY 2
コーナーパネルはテーマ別「書棚」

 従来の売り場は、各コーナーエンドにジャンルごとの話題の商品を展示して、その奥は色やサイズなど品揃えを重視したものだった。効率よく目的の商品にたどり着ける売り場を意識していた。「&home」ではカフェスタイル(朝食)、BENTO スタイル(ランチ)、「茶の間スタイル」(和食)、バルスタイル(洋食)など、コーナーパネルはテーマ別「書棚」 顧客の「食」のスタイルや時間帯別に関連商品を配置した。
 
 

STORE STRATEGY 3
4Fは「生活行動別」

 4階はがらりと変わってニューヨークの摩天楼をイメージし、メタリックな高い棚で都会感を演出した。「くつろぐ」「かざる」「しまう」「つくる」など、消費者の4Fは「生活行動別」 生活行動別に関連商品を並べている。
 

・<&homeの狙いとは?>に続く
 

八木宏規 商品部 商品開発部 部付部長

・動画インタビュー<担当者に聞く『店舗のこだわり』>
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年9月号から転載