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<STORE STRATEGY・店舗のこだわり>西友、ネット対策の狙いは?

店舗

2016/07/22 18:00

 西友が実店舗とネットスーパー専用倉庫を融合させたハイブリッド店舗として「豊玉南店」をオープンさせたのは、ネットスーパーの需要が今後、ますます高まると考えているからだ。


寺本 中 ドットコム事業本部
オペレーションエクセレンス
新サービス企画ダイレクター

世界初「オムニチャネル対応スーパー」 ネットと実店舗との相乗効果で商圏拡大

 西友は2000年にネットスーパー事業を始めた。現在は北海道から九州までの計119店舗がインターネットでの注文に対応するが、東京の都心は「カバーしきれていないエリア」(西友の寺本中ドットコム事業本部オペレーションエクセレンス新サービス企画ダイレクター)だった。
 

6月にオープンした西友 豊玉南店

 6月にオープンした「豊玉南店」(東京・練馬区)は、集荷や配送の作業効率を最大限に高める店舗設計で、配送エリアは、最短5時間で注文品の配達が可能な目白、高田馬場周辺。あらかじめ配送エリアを区切ったのは、実際に店に行ったような感覚で活用できる店にするためだという。
 

ネットスーパー専用の倉庫で、注文品のピッキングをする西友豊玉南店の従業員

 西友のネットスーパー需要は急速に伸長しており、2015年度の関係事業の売上高は前年比130%を記録した。西友は「働く女性や、時間を有効に使いたいと考えている人が増えており、需要はますます高まる」と予想する。  西友は今後、実店舗とネットスーパーの両方を意識した店舗を拡大する方針。年内には、東京・東久留米市に2号店をオープンする予定で、豊玉南店は今後の事業展開の行方を占う試金石となる。(BCN・廣瀬秀平)