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<提案力を磨くSales Hints>三菱 冷蔵庫(前編) 「時短」を切り口にした新提案 まとめ買いユーザーを取り込む

売るヒント

2016/07/22 18:00

 「冷蔵庫のトレンドは大容量化だ」と、三菱電機の営業部冷蔵庫営業課の橋本昌典氏は語る。「共働き世帯が増えたことで、食材の買い出し回数が週1~2回に減少したためだ」と分析する。平日は忙しく、週末にまとめて買い出しをする、またはネットスーパーを利用して一度にまとめて届けてもらうなど、買い物スタイルが変化している。まとめ買いした食材を余裕をもって収納できる大容量モデルが必要なのだ。

<提案力を磨くSales Hints>Case Stuby(5)
三菱電機 置けるスマート大容量 WXシリーズ

 ドリップの流出を抑制しながらおいしく解凍できる「氷点下ストッカーD」や、細胞破壊を抑え、食感やうまみ成分を維持できる「切れちゃう瞬冷凍」機能を搭載。おいしさをキープしながら食材を調理しやすい状態で保存する冷凍機能で、炊事、買い物の手間をぐっと減らす。
 

 

冷蔵庫時短家電



三菱電機
静岡製作所
営業部 冷蔵庫営業課
橋本 昌典氏
「時短家電」で思い浮かべるのは、ロボット掃除機や食器洗い乾燥機などだろう。橋本氏は「冷蔵庫も炊事や買い出しの時間を短縮できる。時短家電としての活用で家事がもっとラクになることをお客様に提案してほしい」と強調する。

 冷蔵庫を購入する際、大家族以外で大容量モデルを求める顧客は、前述したまとめ買いユーザーだと推定できる。つまり、日々忙しいと感じているはずだ。

 また、まとめ買いをした肉や魚など生鮮食品を長く保存させようと冷凍庫を多用する人は多い。こうした顧客は「冷凍機能への悩みや不満を持っているはず。例えば、凍らせた肉がかたくて切りにくい、解凍に手間がかかる、解凍して余った肉は捨ててしまう……。三菱の冷蔵庫は、こうした悩みや不満を解決できる」と語る。

 

 

 三菱の冷蔵庫といえば「切れちゃう瞬冷凍」「氷点下ストッカーD」などの生鮮食品の冷凍/低温での保存機能が代表的だ。「切れちゃう瞬冷凍」は通常約-18℃で冷やすところ約-7℃と高い温度で食材を保存。「包丁で切れるかたさなので、解凍せずに必要な分だけ切り分けることができる」(橋本氏)。

 「氷点下ストッカーD」は凍らせるのではなく、チルドよりも低い温度で保存することで、生のまま長持ちさせる。「冷凍前の小分け作業などの下準備が不要で、解凍の手間が省ける。また、どちらも通常の冷凍よりも食材の温度が高いので、 加熱する際も加熱時間を短縮できる」と橋本氏は説明する。

 設置スペースと容量が主な選ぶポイントとなっている冷蔵庫。「家事がラクになる」「時短」は、高付加価値モデルの提案時に有効な切り口となる。(BCN・山下彰子)

 
<購入の後押しにつなげる“トーク”のコツ>
「時短」を切り口にした新提案 まとめ買いユーザーを取り込む


・動画インタビュー 製品担当者に聞く『商戦の施策』
 

・さらに読む<主婦の心をつかむ接客に役立つ冷凍術>
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年8月号から転載