キヤノンMJ、ESET個人向け製品の新バージョンを提供開始

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、「ESETセキュリティ ソフトウェア シリーズ」個人向け製品の新バージョン(V14)を11月5日に提供開始する。コロナ禍での外出自粛で利用機会が増加するオンラインサービスや、在宅勤務で利用の増える自宅ネットワークでのセキュリティ対策をさらに強化する。

ESET個人向け製品の主な機能

 ESETセキュリティ ソフトウェア シリーズ(ESET製品)は、スロバキアで創設されたESETが開発するウイルス対策ソフト。未知のマルウェアを検知する「ヒューリスティック技術」や、ランサムウェアに有効な「ランサムウェア保護」、ファイルレスマルウェアに有効な「アドバンスド メモリスキャナー」など、攻撃の手法にあわせた検出技術を多数搭載し、高度化・巧妙化する脅威に多層防御で対抗する。

 外部脅威対策の他にも、ペアレンタルコントロール(親による監視や制限)やAnti-Theft(盗難対策)、ウェブカメラアクセス制御など、さまざまな機能を備え、顧客の利用シーンにあわせた総合セキュリティ対策を提供する。

 ESET製品の優れた検出力と軽快な動作は高く評価されており、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションによる顧客ロイヤリティに関する調査「NTTコム オンライン NPSベンチマーク調査/セキュリティソフト部門」で17年から3年連続で第1位を獲得している。

 また、BCNが実施したセキュリティソフトの利用実態調査では、キヤノンMJ(ESET製品)が8回連続で総合満足度1位を獲得しているほか、「他者への推薦意向度」についても2年連続1位の評価を得ている。

 今回のWindows用新バージョンプログラムV14では、コロナ禍で公私ともに変化する個人ユースのセキュリティ対策をさらに強化するため、「セキュアーブラウザー」や「Password Manager」、「ホームネットワーク保護」をそれぞれ拡充する。

 セキュアーブラウザーはアドオンを無効化し、入力データを暗号化することで情報窃取を防ぐ機能。最新版では、ブラウザの起動方法や接続先ウェブサイトの種類によらず、自動的にセキュアーブラウザーが有効になる。これにより、都度追加操作なしで、ウェブサイト閲覧時にセキュアーブラウザーが利用できるようになった。

 セキュアーブラウザー利用時のアドオン制御も4段階で調整できるようになり、セキュリティレベルに応じてより厳格にも柔軟にも対応できる。金融系ウェブサイト以外にも重要性の高い情報を入力する機会が増えるなか、セキュアーブラウザーをより汎用的に利用できるようになることで、情報漏えいリスクを低減できる。

 また、パスワード管理ツールのPassword Manageを刷新し、パスワード生成や強度チェック、重複チェックといった基本機能に加え、「パスワード漏えいチェック機能」を新たに搭載する。100億件以上の既知の漏えいデータと照合し、合致するパスワードがある場合にはユーザーに通知し速やかな変更を促し、漏えい被害の発生を未然に防ぐ。

 さらに、ホームルータやそこに接続している機器の安全性を確認できるホームネットワーク保護を強化し、接続機器の検出精度を向上した。機種やベンダー情報、OSなども取得でき、種類別に分類して可視化できるため、不審な機器が接続されていないかをひと目で把握できるようになる。また、ホームルータや接続機器に不要なサービスが動作していたり、不適切なパスワードが設定されていたりするなど、脆弱性を発見した場合にはその対処策も表示する。

 この他、PC・スマートフォン全般に関する困りごともサポートする「ESET インターネット セキュリティ まるごと安心パック」では、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどのオンラインコミュニケーションツールもサポート対象に加わった。生活のリモート化により身近な人に気軽に相談しづらい現状があるなか、以前から提供しているMicrosoft Officeなど他社製アプリケーションのサポートとあわせて、専用窓口で問い合わせに対応する。