80万円のデジタル一眼フラッグシップ「EOS-1D X Mark III」、キヤノン

 キヤノンは、スポーツや報道、スタジオ撮影など、プロの撮影現場に求められる高い性能と信頼性を備えたデジタル一眼レフカメラ「EOS-1」シリーズの最新機種「EOS-1D X Mark III」を2月中旬に発売する。価格はオープンで、「キヤノンオンラインショップ」での販売価格はボディーのみで税別80万円。

EOS-1D X Mark III

 EOS-1D X Mark IIIは、キヤノンの最先端技術や最高クラスの性能を備えたフラッグシップモデルのデジタル一眼レフカメラ。プロフォトグラファーに加えて、動画も撮影するプロフェッショナルのニーズに応えるため、高画質や高速連写、快適な操作性を高い次元で実現している。

 新開発の有効画素数約2010万画素フルサイズCMOSセンサーと、新映像エンジン「DIGIC X」やAF専用のセンサーなど、キーデバイスを一新し、基本性能を大幅に向上した。これにより、AF・AE(自動露出制御)を追従させながら、光学ファインダー撮影で最高約16コマ/秒、ライブビュー撮影で最高約20コマ/秒の高速連写を達成している。

 また、新たに開発したAFセンサー「High-res AFセンサー」を搭載し、最大191点(クロス測距点最大155点)の測距点から得られる高解像な信号を解析することで、光学ファインダー撮影時に高い合焦精度を実現した。
 
一新したミラー駆動システム

 4K/60Pの高精細で滑らかな動画撮影に加え、YCbCr 4:2:2/10bit/Canon Logに対応しており、階調と色彩の再現性に優れた動画を内部記録することができる。また、RAWデータでの動画を内部記録できるため、RAWデータの解像度や階調性、編集耐性の高さを生かした高度な動画編集や静止画切り出しを実現する。

 有線LAN機能や新製品の「ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E9B」(別売り)を使うことで、高速で安定した画像転送が可能。また、カメラ本体の外装部品に新構造を採用し、従来機種「EOS-1D X Mark II」(16年4月発売)から約90g軽量化した質量約1440gを達成している。

 さらに、CFexpress用のダブルスロットを搭載。CFexpressカードの採用によって、書き込み速度の向上とRAW+JPEGでも余裕ある連続撮影可能枚数を実現した。