大画面で軽量・高性能な「AQUOS zero」がSIMフリースマホに

 シャープは4月3日、スマートフォン「AQUOS zero」のSIMフリーモデル「SH-M10」を4月9日から販売すると発表した。6.2インチの国産有機ELディスプレイを搭載しており、6インチ以上でバッテリー容量3000mAh以上の防水対応(IPX5)スマホとしては世界最軽量の146gを実現。映像やゲームコンテンツに適したモデルとしている。

SIMフリースマホ「AQUOS zero SH-M10」

 映像については、HDR映像技術「Dolby Vision」に対応するほか、デジタルシネマの標準規格「DCI-P3」を100%カバー。AQUOSで培った高画質化技術「リッチカラーテクノロジーモバイル」の滑らかな階調表現とあわせて、色鮮やかな映像を映し出す。また、立体音響技術「Dolby Atmos」とステレオスピーカーの搭載により、臨場感のある音で迫力の視聴体験を楽しむことができる。

 ゲームについては、ディスプレイの中央に向かって緩やかに盛り上がる独自のラウンドフォルムを採用したことで、指の動きに合った自然なタッチ操作を実現。タッチパネルの反応速度も高めている。

 画質はWQHD+(2992×1440画素)で、100万:1の高コントラスト。おサイフケータイにも対応する。CPUには「Qualcomm Snapdragon 845」を採用し、メモリは6GB、ストレージは128GBと大容量。なお、2018年冬モデルとして昨年12月に発売したソフトバンク版は、一括払いが9万9840円。SIMフリーモデルの価格の目安になりそうだ。

 シャープの小林繁・通信事業本部パーソナル通信事業部長は、19年1月のBCNの取材に対し、「SIMフリー端末やMVNOのユーザーは、多数派ではなくても、ネット上の情報収集や発信に積極的で、影響力は大きいと考えている。また、SIMフリー市場だと値段が明確になり、値段自体がスペックの一部にとらえられている」と語り、分離プランの導入を見据えながら、SIMフリー市場に注目していた。今回、高性能モデルを投入したことで、改めてその姿勢を強調した格好だ。