新製品は買い替え時期が見てわかる エレコムの安全性の取り組みとは?【どうなるモバブ】
自社でカスタマーサービスを展開 膨らんだバッテリーもできる限りは回収する

──不具合が起きた場合の対応などについて。
田邉 これまで2回ほど自主回収で対応させていただいた事例があります。ホームページでも告知のほか、大手通販サイトや家電量販店など、購入者をある程度特定できる場合は、個別にご連絡をしています。
そのほかにSNSも活用しました。
──ユーザーサポートの体制は?
清水 われわれは札幌のほうに自社のサポートセンターを設けており、すべて社内で対応できる体制を設けています。そのほうがスピーディーに対応でき、開発現場への迅速なフィードバックも可能となります。
──安全な使い方に関する啓発などは?
田邉 Xやホームページ上での使い方の解説、そして製品マニュアルについてもよりわかりやすく改定を続けています。最近はAmazonなどでもそうした取り組みを始めています。
田邉 あとは捨て方ですよね。行政もさまざま取り組みを進めて、以前よりも捨てやすくはなっていますが、問題は膨張したバッテリーの処分です。
──確かに、膨らんでいると回収不可なんてことは多いですからね。
田邉 ただ、当社の製品であれば、膨らんでいても回収させていただいています。もちろん、防火シートなどでしっかり処理をする必要はありますが。
ちなみに、回収自体については、モバイルバッテリーを販売し始めた2010年から取り組んでいます。
回収・資源化が課題 家電量販店などと協力し 回収してもらえる取り組み展開したい
──今後の展開は。
清水 回収もそうですが、どう資源化するかが課題の一つになっています。今後は、家電量販店などと協力して、ユーザーが迷わずに捨てられて、さらに回収しやすく、資源化できるような取り組みを進めていきたいと考えています。
──製品については。
田邉 より安全性の高いものに改良していく、それが基本的な方向性になります。電解質(バッテリーセルの中身の部分)がゲル状になった半固体電池を採用した次世代バッテリーの導入もですが、より安心して使えるような仕組みなども採用できればと考えています。
──ありがとうございました!
半固体電池採用の製品を発売 バッテリーの寿命が把握できる機能も搭載し安全性を追求
2月25日、エレコムでは早速、半固体電池を採用したモバイルバッテリーの新製品を発表した。
業界内では、「半固体・準個体」の定義があいまいな現状があるが、エレコムでは「電解質がゲル状であること」「独自試験により、従来のリチウムイオン電池よりも安全性が高いと証明されたもの」の二つを定義づけし、開発を進めてきたとのこと。
重量や体積については、従来のリチウムイオン電池と大差ない仕上がりとのことで、サイズ・重さもそれほど変わりがない。特に田邉さんによると、新機能「Health Monitor」には、かなりの時間をかけたという。充放電の回数から、電池の健康状態を自動で診断し、LEDの色でわかりやすく表示する機能で、買い替えのタイミングがわかりやすくなるという便利な機能だ。
電池寿命は充電2000回程度と長寿命で、-15~45度と広い温度範囲で使用できる高い汎用性も備える。
手持ちの古いモバイルバッテリーを交換することで割引で購入できる「古いモバイルバッテリー卒業キャンペーン」も行う。リチウムイオン電池搭載製品の処分法を正しく知ってもらう意図もある取り組みだという。





