• ホーム
  • ライフスタイル
  • 最新レゴ ブロックには楽しむ以上の価値がある! 4歳娘と作り上げた「レゴ アイデア グランドピアノ」から得られた“学び”

最新レゴ ブロックには楽しむ以上の価値がある! 4歳娘と作り上げた「レゴ アイデア グランドピアノ」から得られた“学び”

レビュー

2022/11/29 13:00

 【木村ヒデノリのTech Magic #144】 レゴ ブロックの進化がすごい。筆者が子供だった30数年前はあくまでキッズ向けだったレゴ ブロック。それが今やスター・ウォーズやマーベル、エッフェル塔やタイプライターなど大人の興味を引くラインアップも揃えている。特に凄いのがその再現性で、今回紹介する「ピアノ」は構造も本物に忠実だ。値段はそこそこするが、オブジェとしても優れており、子供と楽しみながら勉強できるなど、非常に購入意義のある製品だ。

見た目だけでなく中身の構造まで忠実に再現した「レゴ アイデア グランドピアノ」。
価格は4万7980円(編集部調べ)。なお大人向けのレゴ セットには小さなピースもあるため、
口に入れる危険のある小さな子どもだけで遊ぶことは推奨していない
 
25鍵の鍵盤はそれぞれ独立して動く
 
アプリを使って演奏を聴けるほか、鍵盤を押して曲を再現することもできる
 
子供と一緒に組み立てることで構造の理解や動きの作り方の学習にもなる
 

子供が楽しく学べる最高のおもちゃ

 レゴ ブロックの「楽しく学ぶ」というコンセプトは一貫している。子供たちにとって最高の遊び道具を提供することで創造性を育み、学習と楽しさを両立するということ、そしてそこから他者への思いやりも創出したいということはレゴグループのブランドバリューにも書かれている。我々の幼少期でもそのコンセプトは際立っており、玩具としても優れていたが、テクノロジーが発達した現代において、それらはさらに加速していた。
プリセットで動かせるレゴ セットも豊富。自分でプログラミングもできる

 昔でもプログラミングなどを学べるコンセプトのものは存在したが、現代ではそれがかなり身近になっている。スマホのアプリを使うと自分でも手軽にレゴ ブロックを動かせるようになっているのだ。
レゴ ブロックのマインドストームシリーズは楽しいが、素人や子供にはちょっとハードルが高い印象

 今回紹介するグランドピアノはすでに用意されているプリセットで演奏やプレイバックなどの体験ができるが、スマホと連動して動作するレゴ ブロックに触れることは良いきっかけとなる。
より一般的なパーツでできた製品を簡単に動かせるのが良い

 モーターで鍵盤が動く仕組みなどを観察することで、大人は面白いと感じ、子供は「これができるならもっとこうすれば…」とイマジネーションを膨らませる。電子工作よりも手軽にこうした体験ができるのは素晴らしいことだ。
モーターがBluetoothでアプリと通信するのでシンプルに物作りを体験できる
 
動作部がモーターとセンサーだけというシンプルさも良いところだ

 工具の要らないレゴ ブロックだったら子供でもチャレンジできるし、改造も容易。さまざまなパーツがあり、子供のこだわりやイマジネーションを止めないという点が他にはないレゴ ブロックの有意義さだといえるだろう。
グランドピアノのアイデアを出したDonny Chenは試作機を作るのに世界中からパーツを集めた
 
試作機ではペダルやローラーの金属感も再現、これら全てレゴ ブロックのパーツなのはすごい
 
製品版ではメタル調ではなくなったものの、ペダルの動きは再現されている
 

大人が楽しむことで子供にも良い影響がある

 昨今揃ってきた大人向けのラインアップは大人だけのものではない。大人が楽しんでいる様子を見せることで当然子供も興味が湧くだろう。
最近発売されたエッフェル塔はこのスケール感! 子供も興味を持つこと間違いなしだ

 大人向けのレゴ セットには多くのギミックも含まれているので、最初からそうしたものに触れさせることで興味を持った子供に効果的に仕組みを学ばせることもできる。
忠実な作りなので仕組みを理解するのにももってこいのグランドピアノ

 また、そうしたものから学習した仕組みを今まで持っていた自分のレゴ ブロックに反映する子供もいるかもしれない。子供と大人が同じ土俵で作品を作ることは稀なので、そうした意味でも大人が再びレゴ ブロックを買って楽しむことは良い影響につながるだろう。
大人と子供が同じ目線で作れるのがレゴ ブロックの良いところ
 

体験した子供が次のレゴビルダーに?

 このグランドピアノはレゴ アイデアというシリーズの製品で、これらはファンの投稿と投票によって製品化されたものだ。
レゴアイデアからたくさんのデザイナーや作品が生まれている

 一定期間内に1万人以上のサポートを集めれば製品化される可能性があるというこのシリーズは、レゴ ブロックに興味を持った子供にとってもチャレンジの機会になる。
定められた期間に一定のサポーターを得ると製品化される可能性がある

 もちろんこれだけでなく、自分が作ったレゴ ブロックをYouTubeなどで発表する、レゴ ブロックでストップモーションを作る、などの体験も子供にとって素晴らしい資産となるだろう。
公式サイトの中にもレゴを使ったストップモーションについて言及したページがある

 レゴ ブロックという共通のプラットフォームがあることで「自分にもできそうだ!」とか「ここまでできる人が世界にいるのか!」という認識がしやすくなる。現代では下手な習い事をさせるよりもこうしたアプローチの方がすぐに世界とつながって良いかもしれない。
 
自分の作品がレゴ アイデアシリーズに加わるかも!というのは強いモチベーションになるだろう
 

最高のオブジェ兼学習教材

 前述したような良い影響が実際組み立ている間に実感できた。筆者の娘もすぐに興味を持ち、一緒に組み立てるなど楽しい時間を過ごした。
パーツ数が多いので大変だが長く楽しめた

 組み立てた後はピアノを分解したり、動かしたりしながら楽しんだ。将来本物のグランドピアノを見たときも発音の仕組みなど容易に理解できるだろう。
鍵盤の作りは本物そのもの

 また、それ以上に娘が興味を持っていたのがどのように動いているかだ。グランドピアノでは椅子まで昇降するようになっているが、どのような仕組みを作れば動かせるのかが分かったと思う。
組み立てたものが動く、というのはなんとも楽しい

 本物を分解したり工場見学したりしても理解はできるだろうが、やはりこのサイズでいろいろできるのが良い。何度も触れることで理解が深まっていたし、何より楽しんでいたのが印象的だった。
簡単に組み直したりできるこのサイズが良い

 使った後は飾っているが、デザイン性が高く見た目も申し分ない。単に精巧なミニチュアのピアノなら壊れることを危惧して子供に触らせないのではないだろうか。だとすれば単なる高価な置物になってしまう。
演奏できるミニピアノもあるが置物になりがち

 その点、レゴ ブロックのグランドピアノなら分解できるし、動くし、壊れたら直せるし、飾れる。まさに最高のオブジェ兼学習教材だ。
 

触れて飾れると考えればコスパが高い

 価格は5万円近いので安くはないが、組み立てて終わりではないし、グランドピアノに至っては音楽の再生機能まであるのでコスパは高い印象だ。
プレイバック時は鍵盤が動くので来客時に鳴らしておいても楽しい

 あえて分解して飾るなど、その時々で違った見せ方をしても面白いかもしれない。ピアノというコンセプトは色褪せないので数十年、もしかすると孫の代まで受け継げる可能性もある。
蓋が稼働するので閉じて飾ってもかっこいい

 スター・ウォーズやマーベルをコンセプトにしたレゴ ブロックも再現性が高く、物欲をくすぐられるが、レゴ アイデアシリーズにあるタイプライターやレゴ・アイコンシリーズのエッフェル塔、コロッセオ、大回転ジェットコースターなど仕組みを楽しむ作品は教育目的でも実用度が高く全部欲しくなってしまった。
タイプライターのメカメカしさも最高

 進化したレゴ ブロックは大人も十分に楽しめる。しかし単に大人向けのおもちゃというだけではないのが良いところだ。組み立てる楽しさを子供と共有するとともに、ものの構造や動く仕組みに楽しさを見出す。大人のレゴ ブロックからはこうした「将来にわたって使える知識」を得られる可能性を感じた。(ROSETTA・木村ヒデノリ)


■Profile

木村ヒデノリ 
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
ギャラリーページ

オススメの記事