家族ごはんに笑顔を増やす「うちれぴ」正式アプリリリース

サービス

2022/06/26 11:30

 サッポロホールディングスは、フラーとの共同開発により、iOSAndroidそれぞれに対応した「うちれぴ」の正式版を7月4日にリリースする。

「うちれぴ」の正式版、7月4日にリリース

 「うちれぴ」は、「家族の食を通じて、よりあたたかい世界に」をビジョンに掲げ昨年1月にβ版ウェブアプリを立ち上げ、「『食事に込められた思い』をつなぎ、家族ごはんに笑顔を増やす」をミッションと定めている。これまで生活者の家庭での料理に関するニーズの検証や、料理に関連する一連の体験をシームレスにつないだ、フードテックサービスの構築を目指した実証実験を行ってきた。

 これらの検証結果を踏まえ、今回の正式版アプリでは、(1)「ごはんトーク」による家族の「食」に関するコミュニケーションの促進、(2)一連の料理体験に関わる多種多様な企業との協業・連携、(3)購入情報や家庭の食材在庫情報を起点としたレシピ提案とフードロス削減への貢献を実現するサービスの提供--を順次進めていく。

 具体的な取り組みとして、「うちれぴ」では、料理をする人がレシピを検索する機能にとどまらず、料理を通じて家族間のコミュニケーションを活性化させ「食」を楽しむことにつながる機能「ごはんトーク」を搭載している。ユーザーインタビューでは「家族の料理に対する関心の低さ」に不満を感じる声が多く挙げられ、料理をすることへの負担につながっていることがわかった。β版ウェブアプリでは、「家族に今日の献立や食後の感想を共有する」機能をユーザーの3人に1人が高頻度で利用していて、一定のニーズが認められた。家族やパートナーと「食」を分かち合うことにより、負担軽減にとどまらず、「食」本来の楽しさや喜びを創出できるサービスを目指す。
 
画面と機能のイメージ

 また、β版ウェブアプリでは、「買い物」「調理」「保存」へのサービス拡張を図るために各協業企業と実証実験を重ねた結果、ユーザーの利便性向上や、サービスの相互送客などの効果を確認できた。そのなかでも、調理家電との連携はワンタップで専用レシピを調理家電本体に送信できる点に加え、調理の待ち時間で料理に合わせる追加レシピを受け取れるなど、調理家電ユーザーの時間削減ニーズにマッチしていることがわかった。「うちれぴ」正式版アプリでは、シャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」やウォーターオーブン「ヘルシオ」といった調理家電と、同社の提供するクラウドレシピサービス「COCORO KITCHEN」を介して連携する機能を本格的に拡充する。

 「うちれぴ」は、この他にも食材の購買から調理を経て、食事を終えるまでの一連の「食」にまつわるユーザーのニーズに合わせ、2022年内に実施予定のバージョンアップでさらなる機能拡張を図っていく。

 なお、「うちれぴ」が掲載するレシピはすべて、食品メーカーをはじめ多くの企業から提供されている。β版ウェブアプリでは、メーカーならではの本格感や品質の高さ、バラエティに富んだ内容から、性年代や料理のスキルに関わらず幅広いユーザーから高い評価を得た。正式版アプリではβ版を上回る約30社、約2万件のレシピを掲載する。

 β版ウェブアプリの特徴であった食材在庫からのレシピ提案については、検証の結果、一定のニーズは認められたものの、日々の手動による食材の在庫入力が負担となり、習慣化につながらないことがわかった。正式版アプリでは年内に、利便性を大幅に改善し、自動での食材の在庫管理が可能となる機能を追加実装する予定。在庫管理を通じ、賞味期限切れによる廃棄の削減や、端材を活用したレシピ提案など、フードロス削減につながることが期待される。