5年ぶりの新刊決定! 高野苺による大人気漫画『orange』の7巻が4月12日に発売

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2022/02/25 12:00

 双葉社は2月25日、コミックス累計販売数が600万部を超える大人気漫画『orange』の5年ぶりとなる新刊を4月12日に発売すると発表した。また、3月24日にはコミックス1~6巻とポストカードをセットにした完全保存版「orange complete BOX」も発売。BOXは7巻も収納できる仕様になっている。

大人気漫画『orange』の7巻が5年ぶりに発売される
(写真は「orange complete BOX」の描き下ろしイラスト)
(C)高野苺/双葉社

 『orange』は2012年から2017年にわたって連載されていた漫画。現在、コミックスを6巻(本編5巻+番外編1巻)発売、2015年には土屋太鳳さんと山﨑賢人さんによる実写映画化、16年にはアニメ化もされている。

 ストーリーは高校2年生の春に主人公・菜穂の元に10年後の自分から手紙が届くところから始まる。菜穂は同級生であり想いを寄せる翔を死から救うため、手紙を頼りに未来を変えるために行動を起こす――。みずみずしい青春群像劇とタイムパラドックスをテーマにしたSF要素が交じり合った新しい物語は多くの読者から共感を集めた。
 
高校2年生の菜穂と10年後の菜穂が織り成すストーリーが多くの読者から共感を集めた
(C)高野苺/双葉社

 新刊となる7巻では「翔を救うことのできた」世界のアナザーストーリーが描かれる。著者である高野苺さんは新刊発売にあたって「今年は連載開始からちょうど10年目、大人の菜穂が手紙を書いた年です。連載開始前に私が経験した後悔は、10年後はどうなっているのかなと思っていましたが、薄れる事なくいまだに後悔し続けています。10年後の菜穂達の気持ちをやっと知る事が出来ました。7巻は「生きていく事」がテーマで普通の日常のお話です。生きていく事は当たり前だけど大変な事、良い事も悪い事も経験しながら、生きる事を楽しく思えたり、時には疲れてしまったり、今もどこかで悩んでいる誰かを救いたくて誰かのために描こうと思いました。7巻が本当の最終巻になります。読んでくださった皆様に心から感謝しています。最終巻は皆様へのお手紙のような気持ちで描きました。どうぞよろしくお願いします。」とコメントを寄せている。

 3月26日からは東京・有楽町マルイ8階のイベントスペースで「連載10周年記念原画展」も開催。7巻の発売に際して描き下ろされたイラストや世界観を再現した展示が行われる。イベント限定のレアグッズや複製原画も販売する予定だ。期間は4月10日まで。(BCN・大蔵大輔)