不織布マスクに装着するシルク100%インナーマスク、通気性が良くソフトな肌触り

新製品

2020/06/17 08:00

 新潟県五泉市で着物や法衣の高級シルクを100年織り続ける絹織物工場の横正機業場(横正)は、通気性のよい夏の着物生地である「絽」を用いた、不織布マスクの内側につけるシルク100%のインナーマスクを発売した。自社ECサイトでの販売のほか、企業の福利厚生としての法人取引も開始した。

シルク100%のインナーマスク

 新製品は、「不織布マスクに悩んでいるけど、不織布マスクしか選択肢がない」という人に向けて、シルクの肌触りの気持ち良さとともに、肌荒れ対策ができるよう開発した、不織布マスクの内側につけて使うシルクのインナーマスク。

 不織布マスクの場合、水分を吸収しないため、マスク内で水分濃度が高くなり蒸れが発生し不快に感じるが、シルクは水分を吸収してすぐに乾くため、余計な湿気がこもらずサラッとしてベタつくことがない。乾く際の気化熱により熱も放熱する。同社では、新潟県の素材応用技術支援センターでシルクの接触冷感試験を実施し、ひんやり感じるとされる0.1をクリアしている。

 肌荒れで悩んでいる人に快適を提供するため、口元だけのカバーではなく、不織布マスクにかなり近い大きさや深さを研究した。インナーマスクについているゴムに不織布マスクのゴムを通すことで、しっかり固定することもできる。

 定期的に隙間をあけて通気性を重視した夏の着物生地「絽」を使用。中でも、最も通気性の良い3本絽を用い、インナーマスクに要求される通気性を確保した。また、撚っていない糸を用いることで、肌触りもソフト。不織布マスクによる蒸れと肌荒れの悩みを少しでも解決できるようにしている。

 シルク100%のため、肌に弱い子ども、皮膚疾患で悩んでいる大人も使うことができる。