EMS運動器「もてケア」から新モデル、体形に合わせた3タイプを発売

新製品

2019/10/16 20:00

 購入しやすい価格帯で高品質のEMSトレーニングができると人気の「もてケア」から新モデルが登場した。今回は、体形に合わせてそれぞれカスタマイズされた3モデルを一挙にラインアップ。10月16日に開催された発表会では、その特徴と狙いが語られた。

EMS運動器「もてケア」シリーズから体形に合わせて設計した
3種類の新モデルが登場

 新たにラインアップに追加されたのは、通常タイプの「もてケア」、細いウエストの女性に最適な「もてケア Pro for Women」、パワフルなトレーニング向きの「もてケア Pro」と3種類。価格はオープンで、税別実勢価格は、もてケアが1万7000円前後、もてケア Pro for Womenが1万9800円前後、もてケア Proが1万9800円前後。10月25日に発売する。

 通常、EMS機器は初夏に販売が伸びるカテゴリだが、今回の新製品はオールシーズンで売れる製品として位置付ける。ライフソリューション事業本部コンシューマ&ソリューション事業部商品企画部ビジネス開発課の熱田達彦主任は、「シェイプアップだけでなく、ロコモ対策(加齢による運動器の機能低下)としての価値も提供していく」と狙いを説明する。
 
ライフソリューション事業本部 コンシューマ&ソリューション事業部 商品企画部 ビジネス開発課の
熱田達彦主任

 新モデルの大きな変更点は、電極部の配置だ。人の腹筋の位置は、体形によって異なってくる。つまり、EMS運動器に配置された電極は必ずしもユーザーの腹筋にジャストフィットしたものではないのだ。もてケアは、四つの電極部があり、スタンダードタイプで上下に平行に、Pro for Womenで内向きに斜めに、Proで外向きに斜めに配置。幅広いユーザーが“ぴったりくる”EMS運動器を目指した。
 
左から「もてケア」「もてケア Pro for Women」「もてケア Pro」。
それぞれに電極部の向きが異なる

 異なるのは、電極の位置だけではない。Pro for Womenがバランス/ハード/ロング・ソフト(柔らかに刺激を長時間与える)、Proがバランス/ハード/ショート(短い時間で集中的に鍛える)と三つのモードを搭載。ユーザーのニーズにぴったりと寄り添った設計になっている。

 従来モデルからハード面での進化もある。まず、本体幅の薄い部分が拡大。これによって、体によりフィットするようになった。次に、付属品としてフィッティングベルトを標準装備。EMS運動器は動作中に位置がズレたり、体から外れてしまったりがあるが、ベルトで固定することによって、こうした状況が防止できる。
 
付属するフィッティングベルトを使えば、
本体が体からズレたり外れたりすることを防止できる

 このほか、内蔵電池を従来比約3倍の200mAhに増量、トレーニング記録シートや携帯・保管に便利な専用キャリングポーチの付属、三日坊主防止アプリ「みんチャレ」とのコラボなど、マクセル独自の技術力とEMS運動器カテゴリにおける経験を生かしたアップデートが施されている。
 
三日坊主防止アプリ「みんチャレ」とのコラボ。
使用継続をサポートする

 発表会では、健康運動指導士やスポーツジムインストラクターなどの肩書をもつ田中咲百合氏がEMS機器によるトレーニングがどのような効果をもたらすかをレクチャー。Pro for Womenの監修も務めた田中氏は、「ハードなトレーニングが好きな人は少ないが、EMS運動器を使用すれば雑誌を読みながら、テレビを見ながらでもハードに鍛えることができる」とメリットを説明した。
 
田中咲百合氏がEMS機器によるトレーニングのメリットを説明

 田中氏が一押しするのは、付属のフィッティングベルト。本体固定の役割を担うものだが「電極と体が密着するので、よりトレーニングの効果を上げることができる」と評価する。「EMS機器は痛い」というイメージもあるが、ベルトで体と電極の距離が近くなることによって、この痛みも軽減されるそうだ。

 発表会の開催日は、東京でいよいよ20℃を下回り、本格的に秋に突入した。これまでの商戦期である夏は過ぎ去った。もてケアは、“個人に最適化”“健康維持”という二つのアプローチで、EMS機器の新たな販売パターンの創造に挑む。(BCN・大蔵 大輔)