【長期レビュー】話題のEMS運動器「もてケア」を本気で検証、その実力は?

レビュー

2017/06/23 12:00

 「ラクして痩せたい、腹筋を割りたい」 ―― 夏が目前に迫ると急にお腹のたるみが気になりだし、「いざ筋トレ!」と思い立つものの、じめじめとした空気に負けて結局やらない―という怠け者に渡りに船のアイテムが今話題になっている。“装着するだけ”という手軽さが魅力の「EMS運動器」だ。

 数年前にも「腹筋ベルト」としてブームになったが、最新のEMS運動器はペタッと腹筋に貼り付けるタイプが主流で、効果がより向上しているという。今回、最新のEMS運動器の実力を検証するため、マクセルの「もてケア」を1か月間、試してみた。
 

マクセルのEMS運動器「もてケア MXES-R400YG」

国内メーカーの安心! 手頃な価格で機能充実の「もてケア」

 まず、簡単にEMS運動器について説明しよう。「EMS」は「Electrical Muscle Stimulation」の略で、訳すなら「電気による筋肉刺激」というところだろうか。その名の通り、肌の密着部にある電極から筋肉に電気信号を送り、刺激を与えることで筋肉を収縮させるのが基本的な仕組みだ。

 さまざまなメーカーの最新EMS運動器から「もてケア」を選択したのは、第一に、2万円超の製品が多い中、1万円台前半と手頃な価格だったから。初心者でも試しやすい。

 第二に、トレーニングの質を追求しているから。「もてケア」は一連のトレーニングが15の細かいステップに分かれており、ウォーミングアップに始まり、多彩な筋肉運動のメニューを経てクールダウンで締める。電極面積の広さや筋肉の収縮に最適といわれる17.5Hzの低周波数を採用している点も評価が高い。

 第三に、安心の国内メーカー設計製品だから。マクセルは長年バッテリー技術を蓄積してきた。充電式でコードレスで使用できる点もポイントだ。ボタン電池式だと、電池残量に比例してパワーが落ちるが、充電式だとバッテリーが空になるまで一定のパワーを持続し、常にベストなコンディションをキープする。さらに、1回の充電で強さ最大15レベルで使っても約10回使用できるので、カバンの中に入れて、自宅でも職場でも好きなタイミングでトレーニング可能だ。
 

便利な充電式バッテリーなので、幅広いシーンで使える

インターフェースはシンプル 説明書いらずの直感操作

 「もてケア」は、4極タイプの「MXES-R400YG」と2極タイプの「MXES-R200YG」があるが、今回は腹筋トレーニングに適した4極タイプを選択した。2極タイプは脇腹や二の腕など、湾曲するパーツに向いているので、ピンポイントでシェイプアップしたい人にはそちらをおすすめする。4極タイプと2極タイプは、プログラムを変えてあり刺激の種類と強さが異なっている。それぞれの部位により使い分けたい。
 

4極タイプの「MXES-R400YG」と2極タイプの「MXES-R200YG」

 本体に加え、電源アダプタと充電ケーブル、専用のゲルパッド、保管シートが付属。使用前には、このゲルパッドを本体それぞれの電極部に貼る必要がある。
 

本体背面と同梱のゲルパッド

 要領はスマートフォンの保護シートを貼るのと変わらない。気泡が入らないように、端からしっかりと密着させて電極部の上を覆う。これで準備はOK。あとは腹筋に貼り付けるだけだ。
 

スマホの保護シートの要領で、電極部にゲルパッドを貼る

 筆者は小柄なので、電極がしっかり腹筋に当たるか心配していたが、杞憂だった。そこまで幅が広いわけではないので、細身の女性でも安心して使用できそうだ。

 装着後は本体のセンターの電源ボタンを押し、パワーレベルを調整する。パワーは15段階で調整可能。操作部は電源・パワーアップ・パワーダウンの三つのボタンのみで、説明書を読むまでもなく、直感的にトレーニングを開始することができた。
 

操作ボタンはわずか三つ

 トレーニング中の操作は必要なく、20分経過すると、自動で電源がオフになる。1回のトレーニングの流れは以上。あとは実践&継続あるのみだ。
 

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