ウォッチ専用アプリが単独でダウンロードできる

 Apple Watch専用のモバイルプラットフォームも「watchOS 6」にアップデートされた。iOS 13以降をインストールしたiPhone 6sよりも新しいiPhoneとペアリングした、Apple Watch Series 1以上の端末で利用できる。Apple Watchの使い勝手を最も大きく変そうなwatchOS 6の新機能は、App Storeが加わって、ウォッチ単独で専用アプリがダウンロードできるようになったことだ。

 App Storeを開くと、アップルの専任エディタがセレクトした「watchOS 6のおすすめApp」などレコメンド情報のページが並ぶ。アプリの検索は音声入力にも対応するので、役に立ちそうなアプリが簡単に探せる。近くにiPhoneがなくても、単独でセルラー通信機能が使えるApple WatchのGPS+Cellularモデルなら、いつでも思い立ったときに必要なアプリをウォッチに加えられる。

 筆者は計算機やボイスメモなど、仕事に使える実用性の高いアプリがApple Watchにも加わったことが心強く感じた。Apple Watchに内蔵されているマイクを使って、ユーザーの周囲を取り巻く環境騒音がリアルタイムに測定できる「ノイズ」アプリも面白い。聴覚にダメージを与えかねない80dB以上の大音量を警戒しながら過ごす習慣が身に付けられるなど、ヘルスケアツールとしても重要な意味を持っている。
 
計算機など便利なアプリが揃う。
App Storeから直接ダウンロードも可能になった

 Apple Watchは心拍センサーを内蔵するスマートウォッチなので、健康管理からアクティビティやワークアウトのトラッキングを目的とするアプリも利用できる。あらためてApp Storeの中を検索してみると、これらのカテゴリーのアプリが数多くリリースされていることがわかる。女性のヘルスケアをサポートする周期記録アプリも需要が高そうだ。

カスタマイズが楽しめる4種類のケースが登場

 Series 5は従来のApple Watchと同様にベルトを交換してユーザーの個性を表現するファッションアイテムとしても楽しみ甲斐がある。ケースのサイズは44mm/40mmとして、Series 4から変更なし。Series 3以前のモデルに対応するバンドとの互換性も確保されているので、買いためてきたコレクションを活かし、コーディネートが楽しめる。

 ケースの素材はアルミニウムとステンレススチールにチタニウム、そしてセラミックから選べる。セラミック以外のケースにはカラーバリエーションも用意する。鮮やかな輝きを放つチタニウムはプレミアム感が高く、物欲をそそられた。Apple Storeの店頭、またはオンラインショップではケースのサイズと素材、バンドの組み合わせをシミュレーションしながら好みを探せる「Apple Watch Studio」のサービスも始まった。

いまスマートウォッチを買うなら「Series 5」がおすすめ

 Apple Watchは2017年に発売されたSeries 3以降から携帯電話ネットワークにつないで単体で通信ができるセルラーモデルが登場後。独自の価値と魅力を備えたスマートデバイスとして飛躍を遂げたと筆者は思っている。例えば、Apple Musicで配信されている音楽コンテンツをウォッチだけで検索、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンをペアリングして場所を選ばずに楽しめる機能はほかのデバイスにない魅力だ。スポーツと音楽を同時に心地よく楽しめる、ポータブル音楽プレーヤーの決定版としてもApple Watchはおすすめできる。
 
 
Apple Watchはポータブル音楽プレーヤーやモバイルSuicaとしても優秀なデバイスだ

 App Storeで配信されるアプリが増えれば、Apple Watchでできることや、育むことのできるクリエイティビティも広がるだろう。Apple Watchの買い換え、買い増しを検討している方、あるいはスマートウォッチ自体も使ったことがないという方の両方にSeries 5は良い選択になるだろう。最新モデル5と並行してApple Watch Series 3がお手頃な価格で継続販売されるが、筆者は今から買うなら格段に使いやすくなったSeries 5を頑張って手に入れるべきだと思う。(フリーライター・山本敦)
 

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