ハッセルブラッド・ジャパンは6月20日、デジタルパック「CFV II 50C」と極薄カメラボディ「907X」を発表した。価格など、詳しい情報は7月以降に公開する。併せて、ミラーレスのXシステムに対応するカメラボディとレンズの新製品も発表した。税別実勢価格と出荷開始時期は、中判ミラーレスカメラ「X1D II 50C」が65万円で7月予定、ミラーレス用Xシステム初のズームレンズ「XCD 3.5-4.5/35-75mm」が58万5000円で10月予定。

デジタルパック「CFV II 50C」と「907X」を組み合わせたカメラ部に標準レンズ「XCD 3,5/45」を
装着した。超小型のミラーレス・ハッセルの誕生。「HASSELBLAD」のロゴがある薄い部分が「ボディ」の
「907X」で、その後ろがデジタルパックの「CFV II 50C」

 今回の目玉は、なんと言っても同社初となる極薄カメラボディの907Xだ。ボディと言うよりアダプターという感じのたたずまいで、ミラーレスカメラ用のXシステムレンズと画像センサーを備えるデジタルパックをつなげる役割を果たす。

 ハッセルと言えば、腰のあたりにカメラを構え上からのぞき込んで撮影する「ウエストレベル」スタイルのVシステムが有名だ。しかし、ミラーを備えるカメラボディが大ぶりで、機動力に難があった。CFV II 50Cと907Xを組み合わせた姿は、まさに新世代のミラーレス・ハッセルそのもの。これにXシステムレンズを接続して使えば、ハッセルらしい撮影スタイルを超小型のボディで実現できる。

 デジタルパックのCFV II 50Cは、5000万画素のCMOS中判センサーを搭載。16bitの色深度と14ストップダイナミックレンジに対応し、より高精細に画像の記録することができる。チルト可能でタッチパネルを備える背面ディスプレイで画像の確認やモード設定を行う。
 
「見た目は何も変わっていないように見えるが、全てが変わった新しいミラーレスのXシステム」と話す、
ハッセルブラッド・ジャパンの蒋力 カントリーマネージャー

 製品発表会で新製品の概要を説明した、ハッセルブラッド・ジャパンの蒋力 カントリーマネージャーは「ハッセルの象徴と言えばVシステム。58年間30を越えるモデルをリリースしてきた。デジタルパックのCFV II 50Cは、Vシステムとして使えるだけでなく907Xとの組み合わせで、Xシステムの用のカメラとしても使うこともできる。見た目は何も変わっていないように見えるが、全てが変わった新しいミラーレスのXシステムだ」と説明。

 さらに、「他人と同じモノを持ちたくない人、ウエストレベルの新しい撮影スタイルを楽しみたい人にも使ってもらいたい。画質を犠牲にせず、ユーザビリティを向上させた。スマートフォンで十分という人にも、スマートフォンでは撮れない本当にいい画質の写真が撮れるカメラとして楽しんで欲しい」と話した。
 
新製品の中判ミラーレスカメラ「X1D II 50C」にシリーズ初のズームレンズ
「XCD 3.5-4.5/35-75mm」(開発中のデモ機)を装着した

 併せて発表したミラーレスのXシステムカメラのX1D II 50Cは「X1D-50C」の後継で、画素数が5000万画素に増え、起動時間が5秒と高速化した。背面ディスプレイも3.6インチと大型化し連写速度は2.7コマ/秒に高速化した。その他、ディスプレイやファインダーを高解像度にし、USB-CでのPC接続も可能でGPSも搭載した。

 Xシステム用XCDレンズのXCD 3.5-4.5/35-75mmは、35mmフィルムカメラ換算で28mm-58mmと広角から標準域までをカバーするズームレンズ。インナーフォーカスでレンズ長が変わらず、高速なオートフォーカスを実現する。(BCN・道越一郎)
 
新製品の中判ミラーレスカメラ「X1D II 50C」軍艦部