PayPay、5月末からタクシー配車アプリ「DiDi」と連携

 ソフトバンクが50%を出資して設立したタクシー配車サービスのDiDiモビリティジャパンが4月24日に開催した記者会見に、スペシャルゲストとしてスマートフォン(スマホ)決済アプリ「PayPay」の中山一郎社長CEOが登壇。5月末からDiDiとPayPayが連携することを発表した。

DiDiモビリティジャパンの菅野圭吾取締役副社長(左)とPayPayの中山一郎代表取締役社長執行役員CEO

 QRコードやバーコードの読み取りや提示をすることなくPayPayが利用できる決済機能を、タクシー配車アプリのDiDiに搭載する。PayPayにとって、コード決済が不要な決済機能を搭載するのは初めてとなる。

 また、PayPayでタクシーの乗車料金を支払うと、DiDiがお得に使えるキャンペーンを6月中旬以降に実施することを予告。具体的なキャンペーン内容は明らかにされなかった。

 「PayPayはオフラインの店舗と個人間決済に続き、オンラインでもさらにアクセルを踏んでいく」と中山社長は語り、PayPayの利用領域の拡大に意気込む。
 
オフライン、個人間、オンラインと領域を広げるPayPay

 PayPayは昨年12月にポイント残高の20%相当を還元する「100億円あげちゃうキャンペーン」を実施。19年4月22日には、個人間で割り勘ができる「わりかん」機能を搭載。4月26日から5月6日まで「わりかんで10,000円もらえちゃうキャンペーン」を実施している。また、残高を送ったり、受け取る機能も追加した。

 6月からは「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」などオンライン決済に対応する予定で、ヤフオク!での売上金をPayPay残高にチャージすることが可能になる。5月末のDiDiとの連携は、これらオンライン決済の一環として取り入れる。