美容や調理家電などを簡単に貸し借り、CtoCシェアリングサービス「Alice.style」

サービス

2018/11/06 16:00

 ピーステックラボは、個人が持つモノを貸し借りでき、匿名で配送できるシェアリングプラットフォーム「Alice.style(アリススタイル)」を立ち上げ、10月29日からサービスを開始した。

新サービス「アリススタイル」

 「アリススタイル」は、SNSで「いいね」した商品を体験してみたい、プレミアムな商品を購入前に使ってみたい、毎日使わないのに場所をとるモノがある、トランクルームに預けたままのモノがある、モノをあまり持ちたくない、といった消費者の課題を解決し、貸し手と借り手、消費者と商品の出会いと体験を創出する、BtoC、CtoCのハイブリッド型のレンタルサービス。

 まずは、iOS向けアプリ「Alice.style」を提供し、美容家電や調理家電、ベビー用品など、女性消費者から需要があるアイテムを中心に出品を募り、順次、対象を広げる。個人に加え、家電メーカーも出品できるようにしており、購入前に新製品を試してもらうといった使い方もできる。

 プライバシー対策として、ヤマト運輸が2017年12月から提供している「配送連携API」を採用。貸し借りが成立すると、貸し手と借り手の双方に2次元コードを付与し、貸し手は全国約4000か所のヤマト運輸の営業所や、約1万6500か所のファミリーマート店舗などから、2次元コードをかざすだけで簡単に送り状を発送できる。一方、借り手は、商品の使用終了後、貸し手と同様に付与された2次元コードを使用して、簡単に商品を送り返せる。
 
「配送連携API」を活用した「Alice.style」の仕組み

 匿名配送なので、貸し手、借り手ともに相手方に住所などの個人情報を知られることなく、簡単に商品のやり取りが可能。配送料の精算はアプリ上で完了するので、発送時に料金支払いは発生しない。利用できるヤマト運輸のサービスは、「宅急便」(税込840円~)、「宅急便コンパクト」(税込550円~)、「ネコポス」(税込350円)。なお、「宅急便コンパクト」を利用する場合は、別途専用BOX代金として税込65円が必要。

 貸し出すための作業が面倒という消費者を想定し、アスクルロジストと提携して、倉庫でレンタル品を有料で代行管理する仕組みを用意し、東京海上日動火災保険はアリススタイル専用に1日単位で使える保険が提供する。リコーリースとの間で、個人向けのリースなどの仕組み作りも検討している。