アマゾンジャパンは4月19日、サービス提供から1周年を迎える「Amazonフレッシュ」で、専門店・レシピサイトと連携を開始すると発表した。

Amazonフレッシュがもうすぐ1周年

 「Amazonフレッシュ」は野菜や果物、鮮魚、精肉などの生鮮食品をはじめ幅広い食料品・日用品を最短4時間で当日配送するAmazonプライム会員向けサービス。2017年4月21日にスタートし、もうすぐ1周年を迎える。
 
「Amazonフレッシュ」のトップページ

 Amazonフレッシュ/Prime Now事業部の白子雅也 本部長は「多忙なファミリー層などを中心に支持を拡大している。ミネラルウォーターや牛乳、頻繁に食卓にのぼる野菜が売れ筋になっていることからも分かるように、日常的に利用していただけている」と、現状を説明した。
 
Amazonフレッシュ/Prime Now事業部の白子雅也 本部長

 配送対象エリアは、開始時は都内6区だったが、都内18区・2市、千葉県2市、神奈川県の横浜市11区、川崎市6区に拡大。アイテム数も10万点から17万点以上に増加している。
 
1年で配送エリアは千葉県・神奈川県の一部地域にまで拡大

 会員数は着実に伸びているが、白子本部長は「食品分野ではわれわれは新参者。ユーザーの声に耳を傾けて、サービスの利便性・品揃え・価格でまだ改善の余地がある」と語る。配送スピードが早いアイテムの売り上げは伸びているが、時間がかかるアイテムは苦戦しているなど、課題もあるようだ。

 1周年を迎えて、今後のアップデートのポイントに掲げたのは、利便性、品揃え、価格の3点。利便性では、需要が高いミールキットや惣菜など時短商品を拡充する。一例として、4月19日から野菜にこだわった惣菜の専門店「RF1」と提携。18種類のパックサラダや惣菜の販売を開始する。
 
惣菜の専門店「RF1」と提携(右の写真は販売する「雑穀のガパオ風サラダ」)

 また、料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」と「DELISH KITCHEN」とも提携。「クックパッド」ではプレミアムサービス会員が閲覧できる「プレミアム献立」のページ上に、「DELISH KITCHEN」ではサイト内の「買い物リスト」に、食材をAmazonフレッシュで購入できるボタンを実装。加えて、Amazonフレッシュ内で「DELISH KITCHEN」の提供レシピを紹介するコーナー「今週のレシピ」をスタートする。
 
料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」と「DELISH KITCHEN」の
サイト内にAmazonフレッシュで食材を購入するボタンを実装

 品揃えでは産地との取り組みを強化することで、鮮度にこだわる。Amazonフレッシュの物流拠点である「アマゾン川崎フルフィルメントセンター」では、食材や季節に合わせて6温度帯で徹底した管理を行っているが、この体制の中で冷蔵の肉や魚を拡充していく。
 
「アマゾン川崎フルフィルメントセンター」の徹底した鮮度管理体制で肉や魚を拡充していく

 価格では、10%オフの商品を週替りで紹介する「今週のマルトク!」や、4000円以上の購入者に対象アイテムを実質無料で提供する「おためし品コーナー」を開始。Amazon.co.jpのタイムセールのように価格をフックにユーザーが頻度高くアクセスする仕組みを構築する。

 期間限定で1周年を記念した感謝祭も開催。4月25日までバイヤー厳選の商品を特価で販売する「バイヤーズセレクションセール」、4月30日まで主要カテゴリの人気ランキングにもとづく「カテゴリーランキングセール」と、テーマごとにまとめた5種類のセットを1日10個限定で販売する「Amazonフレッシュ1周年記念 おすすめセット」を展開する。

 アマゾンは4月18日に世界累計のプライム会員が1億人を突破したと発表。商品購入時の配送料無料だけでなく、映像コンテンツや音楽、書籍を楽しめるエンタメサービスの充実、写真を保存できるストレージサービスなど、多角的な利便性も寄与し、爆発的に会員を増やしている。白子本部長は「食品のEC率は2%と低い。食品のサービス強化はプライム会員の拡大につながっていく」とコメント。プライム戦略の中でAmazonフレッシュが果たす役割は大きくなっていきそうだ。(BCN・大蔵 大輔)