2018年12月の4K/8Kの実用放送開始まで1年を切り、テレビ放送と「AbemaTV」などのインターネット配信の融合も進むなか、ひっそりと地上デジタル放送(地デジ)受信用の室内アンテナが進化を遂げている。他の方法に比べ、安価に地デジ視聴環境を整えられるからだ。その動向の背景を、マスプロ電工に聞いてみた。

慎ましく成長・進化する室内アンテナ

 室内アンテナの主な購入理由について、マスプロ電工営業部営業企画グループの勝永瑞樹副部長は「家の景観を損ねないため、または共用アンテナを設置していない建物に入居した場合に利用しているのだろう」と述べ、「室内アンテナの受信性能は進化し続けており、活躍できる場所も増えてきている」と、性能アップをアピールする。
 
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マスプロ電工のブースター内蔵型 UHF卓上アンテナ「UDF2A」(左)と「UTA2B(BK)」

 また、近頃の製品はデザイン性が高く、室内に置いても違和感がない点も評価を得ているという。しかし、室内アンテナには長年抱える問題がある。送信塔が見える強電界地域向けの製品が多く、遮蔽物などがあると受信性能が著しく下がってしまうことだ。「あらかじめ対応地域を公開しているが、どうしても発生してしまう問題」と打ち明ける。

 解決策としては「条件を満たしても、どうしても受信できない場合は、窓際に置くと改善される可能性がある。もしくは、屋内・屋外両用のアンテナを外壁の目立たない位置に設置する手段も考えられる」という。マスプロ電工で取り扱う屋内・屋外両用タイプの製品は「スカイウォーリー」シリーズだ。
 
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高性能型 UHFアンテナ スカイウォーリー「U2SWL20(BE)」と、
イチオシの円筒状の「ユニコーン U2CN(BB)」

 それでも映らない場合は「デザイン性と受信性能の両立を重視した製品を、屋根の上部などに取り付けていただく方法がベターだろう」と話す。イチオシは、「ユニコーン U2CN(BB)」。円筒状の控えめなデザインで建物の上に設置でき、中電界地域までカバーする。

 また、注意事項として、「ブースターを搭載しても、しっかりと電波を受信できていなければ、中途半端な電波を増幅するだけなのでノイズが増えてしまう」と話し、まずは設置場所の電波強度を確認する必要性を指摘した。(BCN・南雲 亮平)