新放送サービス「i-dio」開始、放送エリア内ならインターネット受信も

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2016/07/07 16:13

 BIC、VIP、東京マルチメディア放送は、7月1日朝5時に、新放送サービス「i-dio」をグランドオープンし、福岡、東京、大阪で放送を開始した。また、中日本マルチメディア放送が7月1日正午から、東海地方でプレ放送を開始しており、8月1日から本放送を開始する予定。

 

「i-dio」のインターネット受信モード利用イメージ

 「i-dio」は、地上アナログテレビ放送終了にともない、空いた周波数帯を利用した「第3の放送サービス」。IPDC(IPデータキャスト)を利用して、自由度の高いデータ放送を展開する。

 グランドオープンにあたって、iOS/Androidに対応した無料のオリジナル受信アプリとして、VIP/ジグノシステムジャパンから「i-dioア プリ」、TOKYO SMARTCASTから「TS PLAY」、アマネク・テレマティクスデザインから「Amanekチャンネル」がリリースされた。
 

(左から)i-dioアプリ、TS PLAY、Amanekチャンネル

 「i-dioアプリ」は、「i-dio」のすべてのチャンネルの音声・映像・データ放送を受信できる。最新のバージョン2.0では、インターネット受信モードを標準搭載した。

 「TS PLAY」は、TOKYO SMARTCASTの高音質フラッグシップチャンネル「TS ONE」をより楽しめるアプリで、オンエアと連動したアーティスト/楽曲の情報、ジャケット写真などを受け取ることができる。また、将来的にはクーポンや ポイントシステム、トークルームなどを追加予定。7月上旬の段階では「TS ONE」専用だが、7月中旬には全チャンネルの受信に対応する。

 「Amanekチャンネル」は、ドライバー向け放送局「Amanekチャンネル」専用アプリで、ユーザーの現在地にあわせて15分先を伝えるドライブ天気予報や、ドライブ情報を自動音声読みあげで届ける。

 「i-dioアプリ」が搭載するインターネット受信モードは、放送エリア内(開局済み放送ブロックの都道府県内)なら、専用チューナーを利用することな く、「i-dio」をインターネット経由で楽しめる。インターネット受信モードは、放送エリアが全国に行き渡るまでの暫定措置で、当面は無料で提供する。

 7月の時点で、インターネット受信モードの利用可能な都道府県は、関東・甲信越が茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野、近畿 が滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、九州・沖縄が福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄、東海・北陸が富山、石川、福井、岐阜、静岡、 愛知、三重。

 スマートフォンWi-Fi無線LAN)で接続し、「i-dio」の放送を受信できる日本アンテナ製のWi-Fiチューナー「i-dio Wi-Fi Tuner TUVL01」は、5月13日に発売済み。税別価格は1万4800円。
 

i-dio Wi-Fi Tuner TUVL01

 東海エリアでのプレ放送開始を記念して、「i-dio Wi-Fi Tuner TUVL01」の無料体験モニターを募集している。モニター終了後、返却する必要はない。定員は2万名で、締め切りは8月末。

 このほか、フィルムアンテナをフロントガラスに貼ることで、高感度での受信を実現する、自動車向けの「i-dio車載対応TunerBox」を7月に発売する。