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グラフィックボードの本当に売れているおすすめ製品を紹介! 難しいグラボの選び方まで徹底指南

コラム

2026/01/22 10:30

 専門の知識が必要になるグラフィックボードの取り扱い。初めてグラフィックボードを買うときに、どれがいいか選ぶのは難しいかもしれません。しかし、正しい情報と理解があれば、自分に最適なグラフィックボードを選ぶことができます。



 この記事では、初心者向けにグラフィックボードの基本から選び方のポイント、おすすめの製品まで詳しく説明します。ぜひ購入する際の参考にしてください。
 

グラフィックボードとは?



 まず、そもそもグラフィックボード(グラボ)とは何かについて説明します。グラフィックボード(ビデオカード、VRAM)は、パソコンの映像処理を専門に行うPCパーツです。通常、パソコンには標準で映像出力機能が備わっていますが、高性能な映像処理を必要とする用途(例えばゲームや動画編集)には専用のグラボが必要になります。

 グラボの主な役割は、画面に表示される映像を生成すること。CPU(中央処理装置)が行う計算とは異なり、GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)という専用のプロセッサを搭載しています。このGPUは、映像を高速で処理する能力に優れており、高解像度や高フレームレートの映像をスムーズに表示することができます。

 また、グラボにはVRAM(ビデオメモリ)が搭載されています。VRAMは映像データを一時的に保存するためのメモリで、これが多いほど高解像度の画像や動画を扱うことが可能になります。
 

リファレンスモデルとオリジナルモデル


 グラフィックボードには、大きく分けて「リファレンスモデル」と「オリジナルモデル」の2種類があります。

 リファレンスモデルとは、GPUメーカーが設計した基準となる仕様・デザインをもとに作られたモデルです。性能や構成がシンプルで、GPU本来の性能を把握しやすいという特徴があります。

 一方、オリジナルモデルは、各グラボメーカーが独自に設計・改良を加えたモデルです。冷却性能を高めた大型ファン、静音性を重視した設計、工場出荷時に性能を高めた仕様など、付加価値が加えられているケースが多く見られます。
 

グラフィックボードの選び方


 続いて、グラフィックボード(グラボ)の選び方をポイントごとに解説していきます。重要となるポイントは下記の通り。

・目的
・メーカー
・処理性能
・冷却性能
・CPUとの相性
・金額
・対応OS
・消費電力
・サイズと接続タイプ

 

目的



 グラフィックボードを選ぶ際、まずはその使用目的は何かをはっきりさせましょう。ゲーム、動画編集、仮想通貨のマイニングなど、用途によって求められる性能は異なります。

 ゲーム用途の場合、最新の3Dゲームを快適にプレイするためには高性能なグラフィックボードが必要です。例えば、NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズやAMDのRadeon RX 7000シリーズなどが人気です。特にNVIDIAはDLSS 3(フレーム生成)に対応しており、対応ゲームではフレームレートを大幅に向上させることができます。

 動画編集の場合、高解像度の映像をスムーズに編集できることが重要です。このためには、VRAM容量が多いグラフィックボードが適しています。例えば、NVIDIAのQuadroシリーズやAMDのRadeon Proシリーズなどがプロフェッショナル向けとして人気です。

 仮想通貨マイニングの場合、効率的な計算能力が求められます。NVIDIAのGeForce RTX 30シリーズやAMDのRadeon RX 6000シリーズなどは、優れた演算性能を持ち、多くのマイナーに支持されています。

 なお、仮想通貨マイニング用途については、現在では市場環境の変化により、一般ユーザーがグラフィックボードをマイニング目的で購入するケースは少なくなっています。そのため、現在はゲームやクリエイティブ用途を前提に選ぶのが一般的です。
 

メーカー



 グラフィックボードを選ぶ際、開発メーカーを基準にするのも一つの手です。グラフィックボードを開発、販売している主要なメーカーには、NVIDIAとAMDがあります。それぞれのメーカーの製品には独自の特長があるので、自分に合ったメーカーの製品を選んでみましょう。

 まず、NVIDIAのグラフィックボードは、特にゲーム用途において高い評価を受けています。GeForce RTXシリーズは、よりリアルな光の表現を可能にするリアルタイムレイトレーシングや、ゲームでのフレームレートを向上させるDLSS(Deep Learning Super Sampling)といった先進技術を搭載しており、非常に高い処理性能を誇ります。また、CUDAコアを利用した並列処理能力も高く、科学計算や機械学習などの用途にも適しています。

 一方、AMDのグラフィックボードは、コストパフォーマンスが高いことで有名。Radeonシリーズは、高性能ながら比較的手頃な価格で入手できるため、価格性能比を重視するユーザーに人気です。また、最新のRadeon RXシリーズは、NVIDIAの製品に匹敵する性能を持ち、特にVRAM容量が多い点が魅力です。
 

金額


 グラフィックボードの相場もピンからキリまであります。グラボの価格は、性能やメーカーによって大きく異なり、一般的には、エントリークラス、ミドルクラス、ハイエンドクラスの3つのクラスに分けられます。それぞれ自分の用途に合わせて予算を設定しましょう。

エントリークラス:1万円~3万円、軽いゲームや補助的な用途向け
ミドルクラス:3万円~7万円、多くのゲームや動画編集に対応
ハイエンドクラス:7万円~数十万円、高解像度・最高設定を求める方向け

 近年は価格変動が大きいため、具体的な金額だけで判断するのではなく、用途に対してオーバースペックになっていないかを意識することが大切です。
 

処理性能



 グラフィックボードを選ぶうえで、やはり処理性能の検討は外せません。グラフィックボードの処理性能は、主にGPUの性能とVRAMの容量によって決まります。高性能なGPUを搭載したグラフィックボードは、高解像度の映像をスムーズに表示し、高いフレームレートを維持することができます。

 現在では、ミドルクラス以上のモデルであれば、フルHDやWQHD解像度でのゲームプレイは十分に快適でしょう。

 なお、処理性能を判断する際は、製品名だけでなく、ベンチマークスコアを参考にするのがおすすめです。

 ベンチマークとは、特定の条件下でコンピュータの性能を数値化し、比較できる指標のことを指します。代表的なベンチマークツールとしては、以下があります。

PassMark
3DMark

これらのツールを使えば、世代や価格帯の異なるグラフィックボード同士を客観的に比較できます。自分の用途に必要な性能を把握したうえで、無理のないスペックを選びましょう。
 

冷却性能


 グラフィックボードは冷却性能も非常に重要です。高性能なグラボは、たくさんの電力を消費するため、そのぶん大量の熱を発生させます。グラボの温度が過度に高くなると性能の低下や不具合、故障といったことが起きる可能性があるため、優れた冷却システムが必要になるのです。特にゲームや動画編集など、高負荷の作業を行う場合には重要になるでしょう。

 グラボには、空冷方式と水冷方式の冷却システムがあります。空冷方式は、ファンを使用して熱を放散する方法で、水冷方式は冷却液を循環させて熱を効率的に放散する方法。一般的に水冷方式の方が高い冷却性能を持つため、オーバークロックなどの高負荷作業に向いています。
 

消費電力


 冷却性能でも触れましたが、グラフィックボードの消費電力は、高性能なものほど大きくなります。消費電力が大きいということは、それだけ電気代がかかるということ。特に仮想通貨マイニングなど、長時間連続で使用する場合は、電気代が大きなコストとなるため注意が必要です。

 また、グラフィックボードを搭載するPCの電源ユニットが、その消費電力を賄えるかどうかも重要なポイントです。電源ユニットの出力が不足していると、PCが正常に動作しない可能性があります。購入前に、グラフィックボードの消費電力とPCの電源ユニットの出力を確認しておくことをおすすめします。
 

CPUとの相性


 実は、グラフィックボードの性能は高ければ高いほど良いというわけでもありません。グラボを選ぶ際は、搭載する予定のPCのCPUとの相性も考える必要があります。CPUとグラフィックボード(厳密にはGPU)は、いわば二人三脚で協力しながらそれぞれの役割をこなします。CPUとグラフィックボードがバランス良く性能を発揮できる組み合わせを選ばないと、性能が低い方に能力が引っ張られてしまい、全体のパフォーマンスが低下することがあります。

 例えば、非常に高性能なグラフィックボードを搭載しても、CPUが低性能であれば、CPUが処理できる量に限界があり、グラフィックボードの性能を十分に発揮できません。逆に、非常に高性能なCPUに対して、低性能なグラフィックボードを組み合わせても、グラフィックボードがボトルネックとなり、CPUの性能を十分に活かせないのです。ある程度の性能差は問題ありませんが、できるだけ性能が近いもの同士を選ぶようにしましょう。
 

対応OS


 グラフィックボードを選ぶ際には、対応するOSも重要なポイントです。ほとんどのグラフィックボードはWindowsに対応していますが、MacやLinuxを使用している場合は、対応する製品を選ぶ必要があります。

 対応OSが異なると、ドライバのインストールや動作に問題が発生することがあります。特にLinuxは、対応するドライバが限られているため、事前に確認しておくことが重要です。また、Macの場合は、Appleが提供する専用のグラフィックボードも選択肢として検討しましょう。
 

サイズと接続タイプ



 グラフィックボードには、マザーボードのスロットに直接取り付ける内蔵型と、USBで接続する外付け型があります。内蔵型は高速なデータ転送が可能ですが、取り付けには専門の知識が必要です。

 エントリーモデルの性能で十分という初心者には、USB対応の外付けグラフィックボードをおすすめします。外付け型は、簡単に接続でき、ドライバのインストールも難しくありません。ただし、内蔵型に比べて性能が劣る場合がありますので、用途に応じて選ぶと良いでしょう。また、USBポートで接続できるとはいえ、USB-4やThunderboltなど、どの通信規格に対応しているかはチェックしておきましょう。

 もし内蔵型のグラフィックボードを選ぶ場合はグラボの大きさも購入前に確認しておきましょう。PCケースに収まらないと、せっかく購入した製品が無駄になってしまいます。グラフィックボードの寸法とPCケースの内部スペースも事前に確認しておくと安心です。
 

おすすめのグラフィックボード(エントリークラス)


 エントリークラスのグラフィックボードは、軽めのゲームや動画視聴、サブPC用途に向いています。高負荷な最新ゲームには不向きですが、消費電力が低く、価格も抑えやすいのが特長です。
 

NVIDIA GeForce GTX 1650



 NVIDIA GeForce GTX 1650は、消費電力の低さと扱いやすさが特長のエントリー向けグラフィックボードです。補助電源が不要なモデルも多く、既存PCへの増設がしやすいため、初心者にも扱いやすい点が魅力と言えるでしょう。

 フルHD環境での軽めのゲームや、動画再生、簡単な画像編集であれば十分な性能を備えています。一方で、最新の重量級3Dゲームを高設定で遊ぶには性能不足となるため、用途を限定して選ぶことが重要です。


出典:NVIDIA GeForce GTX 1650
 

AMD Radeon RX 550



 AMD Radeon RX 550は、低価格帯で導入しやすいエントリークラスのグラフィックボードです。消費電力が低く、ロープロファイル対応モデルも多いため、省スペースPCや事務用PCの拡張にも向いています。

 ゲーム性能は控えめですが、動画視聴やマルチディスプレイ環境の構築など、日常用途では十分なパフォーマンスを発揮します。高性能を求める用途には不向きなため、「最低限のグラボが欲しい人」向けのモデルと言えるでしょう。

出典:AMD Radeon RX 550
 

おすすめのグラフィックボード(ミドルクラス)


 ミドルクラスは、フルHD~WQHD解像度でのゲームや動画編集に対応できる、最も選ばれやすい価格帯です。性能と価格のバランスが良く、多くのユーザーにとって現実的な選択肢となります。
 

NVIDIA GeForce RTX 5060



 GeForce RTX 5060は、最新世代のGPUアーキテクチャを採用したミドルクラス向けモデルです。DLSSやレイトレーシングといった最新技術に対応しており、対応タイトルでは高画質と高フレームレートを両立できます。

 フルHDはもちろん、設定次第ではWQHD環境でも快適なゲームプレイが可能で、動画編集や配信用途にも十分な性能を備えています。消費電力と性能のバランスが良く、長く使いやすい点も魅力です。

出典:NVIDIA GeForce RTX 5060
 

AMD Radeon RX 6600 XT



 Radeon RX 6600 XTは、コストパフォーマンスに優れたミドルクラスのグラフィックボードです。フルHD環境でのゲーム性能が高く、多くのタイトルを高設定で快適にプレイできます。

 VRAM容量に余裕があり、テクスチャ容量の大きいゲームや動画編集でも安定しやすい点が特長。レイトレーシング性能は控えめですが、価格と性能のバランスを重視するユーザーには魅力的な選択肢といえるでしょう。

出典:AMD Radeon RX 6600 XT
 

まとめ


 グラフィックボードは、ゲームや動画編集など「映像処理の重い作業」を快適にするためのPCパーツです。選ぶときは、まず用途を決めたうえで、メーカー、処理性能、冷却性能、CPUとのバランス、消費電力・電源容量、サイズまで一通り確認しておくと失敗しにくいでしょう。

 本記事で紹介した“おすすめの製品”も参考にしつつ、必要十分なスペックを選んで、コスパよく満足度の高いグラボ選びにつなげてください。