パナソニックが小世帯にフォーカスした商品群の提案を開始 キーワードは「コンパクトなのに上質で心地よく過ごせる家電」
調理家電の価値提案は最後までおいしく食べきれる
前述のとおり、商品の価値提案では「最後までおいしく食べきれる」「時間と空間にゆとりを作る」「自分のからだと向き合う」のそれぞれに合致する商品がピックアップされている。「最後までおいしく食べきれる」として提案されるのは冷蔵庫と単機能レンジ、ホームベーカリーの3商品である。食材を余すことなく使い切るとともに時短やおいしさの面からもちょうどよく保存や調理ができる調理系の商品が選定されている。
冷蔵庫のNR-C33JS2は25年10月中旬発売予定で、市場想定価格は17万円前後。3ドアで容量は330L、奥行きは301~400Lの容量帯で業界トップクラスの60cmという薄さだ。フラッグシップモデルにも搭載している約マイナス3度の微凍結で保存する「サクッと切れる微凍結」や野菜室が100%全開できる「奥まで見えるフルオーブン」を搭載している。
新製品NR-C33JS2
単機能レンジのNE-FB2Dは冷凍と冷蔵の2品同時あたためができる単機能レンジ。9月1日発売予定で市場想定価格は4万5000円前後だ。単機能レンジながらフラッグシップで採用している同社独自の高精細・64眼スピードセンサーを搭載しており、庫内の食品の温度や分量をセンサーが見分けて自動であたためや解凍を行う。
単機能レンジのNE-FB2D
コンパクトベーカリーのSD-CB1は24年9月に発売された既発商品だ。設置スペースはA4用紙よりも小さいコンパクトサイズで、1回でつくれるパンは約0.6斤。市販の食パンで例えると5枚切りの食パン3枚分ほどになり、1回の朝食で食べきれる量のため、毎日の朝食で焼きたてのパンを楽しむことができる。
時短で時間にゆとり、レイアウトフリーテレビで
「時間と空間にゆとりを作る」の提案でピックアップされたのは、ドラム式洗濯乾燥機と食器洗い乾燥機、そしてテレビだ。ドラム式洗濯乾燥機と食器洗い乾燥機は、いずれも家事の手間や時間を短縮できる家電商品で、時短によってゆとりのある自分の時間をつくれる。テレビはちょっと異質に感じるかもしれないが、対象商品はレイアウトフリーテレビ。置き場所を自由に変えられるので、居住空間を有効活用できるのだ。
ドラム式洗濯乾燥機のNA-SD10UBLとSD10HBLは、いずれもななめドラムを採用した洗濯・脱水容量10kgのドラム式洗濯乾燥機。両商品とも25年1月に発売したコンパクトタイプのSDシリーズの追加モデルで、新たにダウンジャケットコースを搭載している。
SD10UBLはスマートフォンと連携して操作ができ、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載。一方のSD10HBLはスマートフォンとの連携は非対応で、自動投入機能は液体洗剤のみだが大容量タンクを採用し、さらに温水洗浄にも対応している。いずれも25年11月上旬の発売予定で、市場想定価格は20万円前後である。
ダウンジャケットコースを搭載
NP-TSK2は奥行き約29cmのスリム設計ながら新設計の上かごを採用することで、2人分の食器とフライパンなどの調理器具が一緒に洗える卓上型食器洗い乾燥機。25年10月の発売予定で、市場想定価格は8万円前後である。
食器のみなら24点が収納可能
TH-43LF2と43LF2Lは25年5月に発売されたレイアウトフリーテレビ。チューナー部とモニターがセパレートになっており、映像はチューナー部からワイヤレス送信でモニターに送られ、4K映像やチューナー部のHDMIに接続した機器の映像もモニターで再生可能だ。
AIで画質を自動調整し、色域や色の処理、コントラストなど高画質技術も搭載。さらにゲームプレイ時は自動で低遅延モードに切り替えるALLM対応で、プレイ時にフレームレートなどの情報を表示する機能も搭載している。43LF2は2TBの内蔵HDDを搭載しているが、43LF2Lは非搭載。HDMIやUSBの端子数も43LF2は43LF2Lより多い
好きな場所に移動させて視聴を楽しめる





