パナソニックが小世帯にフォーカスした商品群の提案を開始 キーワードは「コンパクトなのに上質で心地よく過ごせる家電」
パナソニックは増加する小世帯に向け、従来とは異なる切り口で商品群を横断した提案活動をスタートした。ピックアップした7商品を3つの切り口で分類し、TVCMやYouTubeの公式サイト、同社ホームページの特設サイトなどでアピールしていく。
パナソニックは7商品で小世帯向けの新提案を開始
今後、世帯数は2030年にピークを迎えてその後は減少に転じるとみられ、単身世帯も世帯数は2036年にピークを迎えるが、全世帯に占める割合は上昇を続け、2050年には全世帯の44.3%が単身世帯になると予想されている。
全世帯に占める単身世帯の割合は今後も増加
世帯の変化とともに消費者のライフスタイルも変わり、自分の時間を大切にしたいという価値観からタイパに対するニーズが高まっている。また、単に時間だけでなく、住宅面積の縮小で省スペースにより空間を最適化したいというスペパのニーズも拡大している。
これらのニーズの変化は家電商品に求める価値にも反映されている。パナソニックが25年5月30日~6月6日に実施したインターネット調査によると、『家電を選ぶ際に最も重視するポイント』では「安心して長く使えるメーカー」が全体の64.8%を占め、「シンプルな必要最低限の機能」が57.9%、「デザインやサイズが自分に合っている」が43.0%と続いた。
さらに同社が1人もしくは2人暮らしの18歳以上の男女に対して25年6月25日~7月2日に実施したインターネット調査では、『小世帯の暮らしに合う家電で、シンプルで上質な小さい暮らしを送りたいと思いますか』との問いに、約85.3%が「興味がある」と回答した。
シンプルさや自分の生活に合った家電を選択する向きが増えている
同調査で『日々の暮らしの中で大切にしている(気を配っている)こと』を聞くと、「食材を無駄なく使い切る」が77.7%で最も多く、「心・身体をリラックスさせる・休める・癒す』が71.0%。以下、「バランスのとれたおいしい食事」50.0%、「身の回りの整理・模様替え。断捨離」が40.8%となった。
これらの結果を踏まえてパナソニックでは、小世帯に対して同社の家電商品が提供できる暮らしの価値提案を「最後までおいしく食べきれる」「時間と空間にゆとりを作る」「自分のからだと向き合う」と決め、それぞれの価値に合った小世帯向け家電商品の提案に注力していく。
しかし、パナソニックが提案する小世帯向けの家電商品は、このイメージとは異なる。従来の小世帯向けモデルと最も違う点は、フラッグシップモデルに搭載されており、ユーザー調査でも評価の高い機能を小世帯向けモデルにも搭載したことである。
メーカーのフラッグシップモデルとは、最先端の機能や長年にわたってユーザーの評価が高い機能を搭載しているのが通例だ。もちろん小世帯でもフラッグシップモデルを購入して使うことに何ら問題はないが、サイズや容量などが使用人数に対してオーバースペックとなってしまうきらいがある。
パナソニックはあくまで小世帯の住環境やライフスタイル、使用人数などに合致したサイズや容量帯で、しかもフラッグシップと同じ機能を搭載した商品を7商品ピックアップして提案していく。
小世帯向けとしてピックアップされた商品群
新しく提案していく商品はすでに販売されているものもあれば、これから発売になる新商品もある。また、新提案の7商品については特に新しく統一ブランド化やシリーズ化は行わず、家電量販店の売り場などでも統一POPのようなものは付けないという。以下でピックアップされた7商品を紹介しよう。
増加する小世帯はシンプルで上質な暮らしを志向
近年、少子高齢化によって日本の世帯数は大きく変化している。国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに公表している『日本の世帯数の将来推計(全国推計)-令和6年推計-』によると、2020年の全世帯数に占める単身世帯の割合は38.0%で最も多く、夫婦のみの世帯は夫婦と子からなる世帯に次いで20.1%だった。つまり、世帯構成人数が1~2人の小世帯は5年前の時点で全世帯の過半数を占めているのだ。今後、世帯数は2030年にピークを迎えてその後は減少に転じるとみられ、単身世帯も世帯数は2036年にピークを迎えるが、全世帯に占める割合は上昇を続け、2050年には全世帯の44.3%が単身世帯になると予想されている。
世帯の変化とともに消費者のライフスタイルも変わり、自分の時間を大切にしたいという価値観からタイパに対するニーズが高まっている。また、単に時間だけでなく、住宅面積の縮小で省スペースにより空間を最適化したいというスペパのニーズも拡大している。
これらのニーズの変化は家電商品に求める価値にも反映されている。パナソニックが25年5月30日~6月6日に実施したインターネット調査によると、『家電を選ぶ際に最も重視するポイント』では「安心して長く使えるメーカー」が全体の64.8%を占め、「シンプルな必要最低限の機能」が57.9%、「デザインやサイズが自分に合っている」が43.0%と続いた。
さらに同社が1人もしくは2人暮らしの18歳以上の男女に対して25年6月25日~7月2日に実施したインターネット調査では、『小世帯の暮らしに合う家電で、シンプルで上質な小さい暮らしを送りたいと思いますか』との問いに、約85.3%が「興味がある」と回答した。
同調査で『日々の暮らしの中で大切にしている(気を配っている)こと』を聞くと、「食材を無駄なく使い切る」が77.7%で最も多く、「心・身体をリラックスさせる・休める・癒す』が71.0%。以下、「バランスのとれたおいしい食事」50.0%、「身の回りの整理・模様替え。断捨離」が40.8%となった。
これらの結果を踏まえてパナソニックでは、小世帯に対して同社の家電商品が提供できる暮らしの価値提案を「最後までおいしく食べきれる」「時間と空間にゆとりを作る」「自分のからだと向き合う」と決め、それぞれの価値に合った小世帯向け家電商品の提案に注力していく。
フラッグシップの機能を小世帯向け商品にも搭載
単身世帯を含む小世帯向けの家電商品というと、コンパクトや小容量などのモデルが連想される。機能面では決して高機能ではなく、上位モデルより劣る機能が搭載されているというイメージだろう。しかし、パナソニックが提案する小世帯向けの家電商品は、このイメージとは異なる。従来の小世帯向けモデルと最も違う点は、フラッグシップモデルに搭載されており、ユーザー調査でも評価の高い機能を小世帯向けモデルにも搭載したことである。
メーカーのフラッグシップモデルとは、最先端の機能や長年にわたってユーザーの評価が高い機能を搭載しているのが通例だ。もちろん小世帯でもフラッグシップモデルを購入して使うことに何ら問題はないが、サイズや容量などが使用人数に対してオーバースペックとなってしまうきらいがある。
パナソニックはあくまで小世帯の住環境やライフスタイル、使用人数などに合致したサイズや容量帯で、しかもフラッグシップと同じ機能を搭載した商品を7商品ピックアップして提案していく。
新しく提案していく商品はすでに販売されているものもあれば、これから発売になる新商品もある。また、新提案の7商品については特に新しく統一ブランド化やシリーズ化は行わず、家電量販店の売り場などでも統一POPのようなものは付けないという。以下でピックアップされた7商品を紹介しよう。





