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保育現場の膨大な手作業を自動化する「顔認証AI解錠システム」

暮らし

2024/02/05 16:00

 創功エンジニアリングは2月1日に、F&Iクリエイトと共同開発して、これまでβ版として運営していた保育施設の解錠自動化システム「MISIRU(ミシル)」を正式リリースした。

「MISIRU」の機能概要

顔を登録した保護者への門扉解錠を自動化

 「MISIRU」は、顔認証AI搭載のリーダーと南京錠を連動させることによって、顔を登録した保護者への門扉解錠を自動化できるシステム。
 
顔認証リーダーを使用した
認証イメージ

 オプションとして、クラウドPBXを活用して門扉認証カメラ、サーバー、園内事務所モニタ、手持ちのスマートフォンといった多様なデバイスを連動させることも可能で、窓口事業を多角的にサポートできるシステムへのアップグレードにも対応している。具体的には、スマートフォンと連動することで、来客時の門扉遠隔解錠、窓口でのやりとりの職員が持つスマートフォンへの直接転送などを実現できる。
 
顔認証リーダーと事務所内モニタを連動させたチェックも可能

 一般的な入園証は、偽造が簡単なことからなりすましなどの危険があったが、「MISIRU」なら登録された保護者の顔を認証して解錠するので、なりすましによる不審者の侵入が不可能となる。また、保護者の氏名が記入された入園証を持ち歩く必要がなくなるため、入園証を紛失して情報を悪用される心配もない。

 また、一般的な顔認証による門扉解錠システムでは、保護者へのシステムの説明、園側の情報登録操作など膨大な手作業が必要だったが、「MISIRU」では保護者にシステムの説明を記載した専用サイトを案内すれば、保護者がそれぞれのスマートフォンから自身で登録してもらえるため、園側の作業は承認のみとなり、導入時の手間を軽減できる。

 なお、「MISIRU」は幼稚園、幼稚園型認定こども園を対象にした園務改善のためのICT化支援事業補助金(文部科学省)の対象事業であり、システム導入にあたってのネックの1つであった費用の軽減が可能となっている。
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