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中性脂肪値がやばいことになっちまった! 「飲酒しながらダイエット」の道へ

暮らし

2024/01/26 18:00

【飲酒しながらダイエット・1】 飲酒は喜び、楽しみ、そしてアイデアづくりに必要と考えています。筆者は、毎日の晩酌を欠かしたことがありません。会社員時代から起業した今も、酒を楽しみ続けています。特に日本酒が好きで、外飲み家飲みどれだけの時間を使ったのだろうか、怖くて考えることを拒否しています。現在は、自宅ワークが多いので、仕事をひと段落させ夜になると近所の酒屋さんへ出向いて晩酌用の日本酒を買ったり、ふらっと飲みに行ったり、常に新鮮な酒が入手できる環境にも恵まれています。40代後半、仕事はデスクワーク、そして毎日飲酒。この連載記事は、そんな筆者が半年で8キロ減量した体験談です。

当社の所在地は高円寺、
飲酒環境に恵まれています

「ただの酒好き」が「プロの酒好き」に進化!

 実は日本酒愛が大きいゆえに、オリジナルの日本酒器「hiyakan PRO」の企画開発をしました。hiyakan PROは、錫製の酒器と半導体を組み込んだ冷温機で構成され、熱燗・冷酒をダイニングテーブルで楽しむことができます。

 以来、日々の晩酌に加え、開発研究のために酒を飲み、営業活動として酒を飲むことが増えていきます。「ただの酒好き」が「プロの酒好き」になった瞬間でした。ますます酒量は増えるばかりです。
 
hiyakan PROはセレクトショップ、
百貨店で販売中です

そして事件は起きた…

 hiyakan PROの開発を終え、一般販売が始まりひと段落ついた頃、その晩は西荻窪で鯨飲し千鳥足でタクシーから降りたとき、後ろ向きにひっくり返り頭を割りました(4針縫いました)。

 幸か不幸か、この事件が自分の体を見直す機会となります。

 死の可能性すらあった怪我を負った筆者は自分に問いました。「なぜ泥酔するほど酒を飲むのだ?」「頭を割ったのだって2回目じゃないか、死んだらどうするんだ、体重も増え続けている、そういえば胃のあたりが重いし何か病気なんじゃないだろうか?」と、日々不安は増すばかりです。
 

胃カメラと血液検査でとんでもない数値が!

 そこで頭を縫ってもらった近所のクリニックで、胃の検査をひと通りしてもらうことにしました。検査メニューは、胃カメラ(内視鏡)検査、腫瘍マーカー検査、ピロリ菌検査、採血検査。結果は数日で出ました。

 意外にも胃周りの結果は良好でしたが、血液検査の結果に問題がありました。中性脂肪の値が異常値を記録したのです。

 正常値35~149のところ、筆者は3桁後半の値を記録していました。ドクター曰く、「血液がドロドロでいつ詰まってもおかしくない」。このコメントには恐怖しかありません。
 
あまりの数値にドクターによる赤丸付きの中性脂肪値

おいしく酒を飲むためにダイエットを決意!

 中性脂肪の値は、投薬治療と食事の変更+定期的な運動で改善していくことになりました。投薬治療は、処方された薬を忘れずに飲むだけなので簡単です。「おそらく中性脂肪の数値は投薬治療で改善されるだろう」というのがドクターの見解でした。

 しかし、これだけでは原因の根本的な解決にはなりません。健康においしく酒を飲み続けるためには、肉体改造が必要です。したがって、食生活の振り返りと定期的な運動計画を立てることを自分自身への戒めとして課したのであります。
 

とはいえ食事制限は…ほぼしない!

 食生活を振り返ってみると、中性脂肪過多の原因である糖質の摂取は少なく、愛するラーメンもたまに楽しむ程度で、大きな問題は見受けられませんでした。ただ、心当たりはあります。米は食わずも「コメ」でできた日本酒を飲みすぎていたことです。

 日本酒は新しいボトルを抜栓すると、刻一刻と味の変化が起こります。筆者は抜栓直後のフレッシュな味が好みで飲み急ぐ傾向があったので、日本酒の飲み方と飲酒量を改善することにしました。制限を設けるのは好きでないので、食事制限を「日本酒を控える!」だけとし、「運動で数値改善を目指そう!」とダイエットの方向性も見えてきました。

 ドクターから、「蒸留酒は糖質が少ない」との助言もあり、メイン酒を日本酒から蒸留酒に切り替えることも決めました。持続可能なユルユル目標です。
 
酒だけでなくラーメンもやめることなく痩せるのだ

数値でダイエット目標を設定

 運動の計画を立てる前に、まずは数値=目標体重を設定することにしました。「想い」ではなく「数値」、厳しくも具体的な数値が行動を決めるのです。

 目標は、BMI肥満度を「普通=25以内にすること」にしました。筆者の身長が175センチなのでBMI計算式にあてると、「目標体重=(25BMI値)×{1.75(身長/m)の2乗}」となり、目標体重が76.6kg以下となります。なお、目標設定時の体重は(83.2kgBMI値は約27)なので6.6kg以上の体重減量が必要です。期間は設けず、とにかく目標値に向けて継続することにしました。なお、BMIとは「Body Mass Index」の略で、体重(kg)÷身長(m)の2乗で算出される値で、肥満度を表す国際的な指標です。
 

目標決定

 食事制限内容が「日本酒を控える、飲酒は続ける!」、目標体重が「76.6kg以下!」。こんなきっかけでダイエットが始まります。次回は「毎日酒を飲み続けながら、どんな方法で、どのくらい運動したのか?」を詳しくお伝えします。

 さて、本連載では毎回最後におすすめのお酒情報を紹介していきます。ダイエット中だからこそ、厳選した酒情報をお届けします。
 

今回のピックアップ酒:土屋酒造店 亀の海 noble-resonance

亀の海 noble-resonance

 長野県佐久市で日本酒を醸し続けている土屋酒造店の亀の海noble-resonanceをご紹介します。高価な日本酒ですが、この酒を味わう経験ができることに喜びを感じた大切な銘酒です。

 通常、日本酒の仕込水は蔵内の湧き水を用いますが、この酒は仕込水として大吟醸が惜しみなく投入されています。それにより瑞々しい酸味と甘みを実現しています。一番の特徴は、雑味が一切ないこと。おいしい酒でも口に含み喉に落ちるまでの間に強すぎる苦味や酸味を感じることがありますが、これが一切ないのです。

 想像してみてください。ゆっくりとグラスに注ぎ、香りを楽しみ、口に含み、鼻に抜ける香りと味を感じ、喉を滑り落ちていく、そして最後に幸せな甘みと酸味の余韻が残る、この過程で一切の抵抗を感じることはありません。まさに至高の酒、亀の海 noble-resonanceは土屋酒造店のオンラインストアで購入できます。

 土屋酒造店は、所在地が「長野県佐久市中込1914-2」、電話番号が「0267-62-0113」。八ヶ岳、浅間山などの山々に包まれ自然の恵みが豊かな長野県佐久市に位置する蔵元です。「人々の想いを醸す蔵」として伝承の古式醸法と新醸造技術の調和による手造りの地酒を醸しています。(ナードワード社・國安淳史)

■Profile
國安淳史
ナードワード社 代表取締役。外資系IT企業、ヘルスケアメーカー、PC周辺機器メーカーで一貫してデザイン/WEB事業/商品企画に携わった後、2018年にWEB・各種デザイン制作、商品企画などを提供するナードワード社を設立。趣味は音楽(Punk, Jam, Rock, Jazz)、読書、飲酒。
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