• ホーム
  • トレンド
  • 八ヶ岳南麓では例年より早い初雪も! 冬の準備はできていますか?

八ヶ岳南麓では例年より早い初雪も! 冬の準備はできていますか?

暮らし

2023/12/08 18:00

【デジタルな仕事でスローな八ヶ岳暮らし・4】皆さんこんにちは。今年は11月中旬まで暖かく、日中に半袖でもいいかもという気温でしたが、下旬になって一気に冬になりましたね。八ヶ岳南麓では、なんと11月18日に初雪。場所によっては積雪もありました。

例年は12月中旬が初雪だけど今年の雪は早かった

 まだ11月だというのに、雪が降ったのにはびっくりです。僕は八ヶ岳南麓で暮らして3回目の冬ですが、11月に雪が降ったのは今年が初めて。例年、八ヶ岳南麓の初雪は12月中旬くらいです。

 山の上はもう冬。八ヶ岳や南アルプスなど標高2500mを超える山では、11月下旬ごろから山頂付近が白くなります。でも、別荘地や住宅地など麓に雪が降るのは12月以降。なんとなく、そんなイメージを持っていました。
 
今年は11月に麓でも初雪が降った
積もるほどではなかったが冬も近い

 地元では赤岳(八ヶ岳連峰で一番高い山)が4回白くなったら麓でも雪が降る、といわれています。それまでにタイヤを交換しろ、という意味です。今年は山の上もまだ1、2回しか白くなっていません。なので、麓に雪が降るのはまだまだ先だろうと思っていました。そこへ今回の初雪です。

 小淵沢駅など、標高800m程度の市街地でも雪が降りました。一時は、道路にもうっすら雪が積もるほどです。原村など、標高1300m以上の別荘地では道路にも数cmの積雪があってノーマルタイヤでは危険なところもありました。八ヶ岳南麓では地域によって雪の量が全然変わるので、暮らす場所を選ぶ時はきちんと調べておくといいですよ。

冬の八ヶ岳暮らしは寒さ対策が大事

 雪が降るくらいですから、当然、寒さも厳しく冷え込みます。深夜や早朝には、氷点下になる日も出てきました。もちろん家には暖房があるのですが、それでもやっぱり冷えるんですよね。僕の家は築30年の中古ログハウスなんですが、どうやら中古物件では断熱性能が低い物件も多いんだそうです。

寒い!そしてどうやら僕の家は特に寒いみたいです

 八ヶ岳で3年も暮らしていると、地域の友人も増えてきました。時には、お互いの家に招いて話をすることもあります。その時、「この家、寒いですね」と何人かの友人に続けていわれてハッとしたんですよね。

 なるほど、八ヶ岳南麓に暮らしている人からみても僕の家は寒いのか。いや、毎年冬は寒いなあと思っていたんですが、それは山の中だし仕方ないことだろうとあきらめていたんです。でも他の人の家より寒いとは思っていませんでした。

 友人たちから「ストーブをつけたら家の中では半袖だよ」とか、「午前中ちょっと薪ストーブをつけたら夜まで暖房は使わないかな」とか聞くと、自分の家の寒さが悲しくなってしまいます。

 やはり安い中古物件だからでしょうか。考えてみると、彼らは新築物件に暮らしています。家の断熱性能はここ15年程度で大きく進化したそうですから、基本性能も違いそうです。古い物件を買うときは、断熱性能が低いことを覚悟する必要がありそうですね。

寒いと光熱費が痛い!灯油も薪もお金がかかります

 寒いとガンガン暖房をつけることになります。そして暖房をガンガン使えば、当然光熱費も高くなります。僕の家の暖房は、薪ストーブと灯油ストーブ。メインは薪ストーブですが、真冬は両方使います。

 灯油は近くのホームセンターで買っています。薪も宅配業者に頼んでいます。いずれもお金がかかるんです。薪が必要なのは、11月後半から5月後半くらいまで。1カ月に1万円から2万円くらいかかるかな。今年から薪が値上がりするので、もしかしたら真冬は3万円くらいになるかもしれません。困ったものです。

 実は地域人脈があれば、薪は無料で手に入れることもできます。八ヶ岳南麓では年に数回、間伐材や流木などを無料で配るときがあるんです。その日は、みんな軽トラで乗り付けて原木を山積みにして持ち帰ります。そのあと自分で薪割りをして、しっかり薪を乾かしてます。要するに、人脈と手間が無料で薪を手に入れる条件なんです。

 僕には、まだその人脈と薪割り道具がありません。仕方なく薪を買っているのですが、そろそろ自分で薪を手に入れようかな、って思ってます。

中古物件でもできる寒さ対策を試してみた

 とはいえ、今年の冬は灯油も薪も買うしかありません。これまでは寒い部屋の中で厚着をして我慢したり、ガンガン薪を燃やして温まっていたりしたのですが、他人の家はそんなに寒くない、と聞いたら何か改善したくなりますよね。そこで、ちょっといろいろ調べてみました。

 まず、家が寒くなる最大の理由は窓なんだそうです。壁や床よりも、圧倒的に窓から熱が逃げていくんですって。そこで八ヶ岳南麓のような寒冷地では最近、二重ガラスの窓を使う家が多いそうです。あと、サッシも金属ではなく樹脂など断熱性の高いものを使うんだそうです。

 なるほどね。僕の家は中古物件なので床や壁の断熱性を高めるのは難しいですが、窓なら後付けでも改善できますよね。そこで今年は、内窓をつけることにしました。今年中に工事が終われば補助金で工事費用を抑えられるらしいので、急いで業者さんに手配してもらっています。これできっと我が家もポカポカになるはずです(なるといいな)。

 とはいえ、全部の窓に内窓をつけるのはちょっと予算オーバー。そこで、大きな窓だけプロに頼んで内窓をつけてもらい、残りの小さな窓はDIYでどうにかしてみることにしました。まずは、ホームセンターでポリカーボネートという半透明の板を買ってきます。これを窓ぴったりのサイズにカットしてもらい、窓にはめるだけ。簡単DIYです。ポリカーボネート板は中空になっています。この中空の空気が断熱効果を高めるのだそうです。
 
DIYで試してみた内窓。
手軽だけど寒さ対策になる

 これなら数千円で買えますし、1時間もかからずにDIYできます。まあプロに頼んだ内窓ほどの効果はないかもしれませんが、安さは正義です。今年はこれで試してみましょう。効果のほどはまた真冬にでもお知らせしますね。

これからも八ヶ岳暮らしのリアルをお届けしていきます!

 八ヶ岳南麓もいよいよ冬が近づいてきました。冬は寒さが厳しいのですが、本当に美しい景色なんです。実は、冬が一番好きという移住者もたくさんいるんですよ。これからも寒さ対策をいろいろ試してみますので、参考にしてみてください。

 ほかにも僕のブログ「ヤツナビ(https://yatsunavi.jp)」でも冬の寒さ対策を記事にしているので、よかったら参考にしてください。

 次回も八ヶ岳暮らしのリアル、ワーケーションや地方移住について詳しくお話ししていきますね。あなたの働き方、暮らし方がハッピーでありますように!(TMR・玉利裕重)