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Teams Premium、AIで議事録を自動生成 リアルタイム翻訳も可能に

経営戦略

2023/03/22 19:00

 マイクロソフトが3月16日に開催したMicrosoft AIに関するプレス説明会の中では、オンライン会議で広く使われるようになったTeamsの上位プランである「Teams Premium」も紹介された。2月に一般公開したTeams Premiumでも、新しい検索体験が得られるBingへの搭載で話題の「ChatGPT-3.5」を組み込み、議事録の自動生成など高度な会議機能を提供する。

Teams上位プランの「Teams Premium」の
主な機能

ミーティング後の録画データを自動でチャプター分け

 日本マイクロソフト Azureビジネス本部AI GTMマネージャーの小田健太郎氏は、Teams Premiumに搭載している最新のAIテクノロジーについて、「ポイントはキーワードを抜いただけの『抽出要約』ではなく、新たな文面を生成して議事録を作成する『抽象要約』である点が、ジェネレーティブAIのすごいところだ」と説明した。

 Teams Premiumでは、会議中に発話が起きると自動で書き起こしを行うという。その書き起こしを元に、AIが発話内容を要約して自動で議事録を生成できる。このときに、単にキーワードを抽出して並べるのではなく、AIが新規に議事録の文面を生成するというのだ。

 他にも、リアルタイム翻訳機能を搭載する。発話中の人のライブキャプションを40の言語に翻訳できる。会議の参加者は自分の言語への翻訳が選択できるため、言葉による壁は大幅に低くなるだろう。

 さらに、会議後の録画データをアジェンダやトピックスごとに自動でチャプター分けしてくれる。録画データの中から、誰がどのパートでどんなトピックスを話したのかを可視化できるため、聞き直しの手間も大幅に省けて会議の内容をすばやく把握できそうだ。

 Teamsを使い始めた頃はOutlookとの連携などで四苦八苦したものだが、今では普通に使えるようになった。マイクロソフトとのパートナーシップを拡大したOpenAI社のChatGPT-3.5を搭載したTeams Premiumにより、新しいスマートな働き方の提供はもちろんのこと、ビジネスの形がどのように変わっていくのか楽しみだ。(BCN・細田 立圭志)