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鏡開きのお餅で作れる絶品レシピ3選! 簡単においしく消費

グルメ

2023/01/10 19:30

 鏡開きは1年の無病息災を願う行事。それだけに鏡開きをしてできたお餅はできるだけ食べきりたいところだが、ただでさえ正月にお餅をたくさん食べるのに、さらに食べるのが憂鬱という人もいるかもしれない。そこで、正月の後でもおいしく食べられる鏡開きのお餅を利用した簡単レシピを紹介したい。

1年の無病息災を願う鏡開き

そもそも鏡開きとは?

 まずは鏡開きが持つ意味について解説する。
 
鏡開きの由来とは?

1年の無病息災を願う行事

 鏡開きの由来は、室町時代や江戸時代の武士が行っていた「具足開き」にあるといわれている。武士には具足と呼ばれる甲冑に鏡餅をお供えする風習があり、正月が明けるとお餅を木槌で割って食べるのが「具足開き」だ。

 この具足開きは1月20日に行われていたのだが、江戸幕府3代将軍の徳川家光が4月20日に亡くなったことで20日が忌日となり、大名の蔵開きの日である1月11日に変わったという。

 そして、元々は武運長久を願う行事だったのが、時代を経て無病息災祈願の行事として受け継がれているのだ。

包丁を使って鏡餅を切るのはNG

 元々、武士の習慣であったため、包丁を使って鏡餅を割るのは切腹を連想させるため縁起が悪いとされている。現代でも鏡餅は縁起物であるため、できれば包丁を使わずに切るようにしたい。

松の内が明ける前に食べるのは神様に失礼

 鏡餅は年神様が正月の間に宿る依り代とされており、早く食べ過ぎるのは失礼な行為に当たる。松の内が明ける前に鏡開きを行うと年神様を追い出すことになるため注意してほしい。

 松の内は地域によって変わるが、一般的には元日から1月7日までを指す。自分の住む地域の松の内がいつまでなのか、この機会に調べてみるのも面白いかもしれない。

お餅を使った絶品レシピとは?

 縁起物とはいっても、正月の間に食べ飽きたお餅をさらに食べるのはつらいものがある。お餅を食べ飽きた人でもおいしく食べられるレシピを三つ紹介する。
 
お餅を食べ飽きた人に最適なレシピとは?

小豆を使ったぜんざいなどには魔除けの効果も

 縁起を担ぐなら、ぜひ食べたいのが小豆を使ったレシピ。赤いものには邪気を払う効果があるとされており、魔除けの効果が得られるのだ。鏡開きといえば、ぜんざいやおしるこが定番である背景にはこんな意味があることを覚えておいてほしい。

 なお、ぜんざいとおしるこの違いは地域によって異なる。関東では、ぜんざいが汁が少量のもの、おしるこが汁を多めに使ったもの。対して関西では、ぜんざいが粒あんを使ったもの、おしるこがこしあんを使ったものとされている。

あられなら甘いものが苦手な人にもOK

 正月の料理は甘いものが多く、鏡開きでさらに甘いものを食べたくない人にはあられがおすすめ。あられは餅を小さくカットし、乾燥させて焼いたり油で揚げたりしたものであり、塩や醤油などで味付けをする。

 名前の由来は形状が空から降ってくる「霰(あられ)」に似ているためという説や、調理するときに音を立てて跳ね上げる様子があられに似ているためなどの説が存在。平安時代にはすでに生産されていた記録があるとされる由緒正しき食べ物なのだ。

グルテンフリーのピザで正月疲れを解消

 そもそも和食を食べ飽きた、という人にはピザをおすすめしたい。フライパンでかんたんにカリッと仕上がるため、小麦粉を使うよりも家庭で香ばしく作りやすいのが特徴だ。

 また、餅の原料は餅米であるため、小麦粉と違いグルテンフリーであるのもうれしい。グルテンは小麦粉に含まれるタンパク質であり、免疫疾患の原因になったり、腸を傷つける原因になったりするといわれている 。新しい年の始まりでもあるので、お餅を使ったピザからグルテンフリー生活を始めてみても良いかもしれない。

鏡開きの餅をおいしく食べて1年を健康に過ごそう

 何百年も前から受け継がれてきた鏡餅の習慣は1年間の無病息災を願ったもの。お餅には体を動かし脳を正常に働かせる原料となる炭水化物が豊富に含まれている。また、消化に時間がかかるため腹持ちが良く、食べ過ぎ防止効果も期待できる健康に優しい食べ物なのだ。
 
1年を健康に過ごそう

 最近では家庭で鏡餅を作る習慣はなくなりつつあるが、食品メーカー各社が少人数の家庭でも消費しやすい鏡餅を販売している。紹介した三つ以外にも、さまざまな絶品レシピが存在するので、試してみてはいかがだろうか。(ライター・ハウザー)