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初代「わさビーフ」はあの味が強かった! 14代目となる最新版との違いに唖然

グルメ

2022/10/16 17:30

 人気スナック「わさビーフ」の誕生35周年を記念し、9月6日からローソン限定、数量限定で、当時の味わいを再現した「復刻版 わさビーフ」が発売となった。そこで、その復刻版と現在販売されている「わさビーフ」(リニューアルを繰り返し14代目になるらしい)を食べ比べ。35年の間にどんな変化があったのか調査してみよう。

山芳製菓「わさビーフ」(左が復刻版)
 

同じ味なのに何かが違う! 35年前の名スナック

 復刻版は、パッケージも当時のデザインを使用しているとのこと。緑色をベースとした最新版と違い、白地とスナックの写真が目立っている。そして、牛のイラストが全然違う。まん丸で少し豚っぽさを感じる現在よりも、可愛くない、というか、逆に可愛い、というか。目が半開きで眠そうな牛が「モーたまらぬうまさ」と、なかなか渋いセリフを言っている。
復刻版のパッケージに懐かしさを感じる人も多いはず

 次は二つの見た目を比べてみると、これは全く一緒。厚さや色が少しは違うことを心のどこかで期待していたのだろう、ほんの少し残念な気持ちになる。しかし、二つのわさビーフが同じビジュアルであることと人生は完全に無関係ということを思い出して、あっさりと次の検証に移る。
左が復刻版で、右が最新版。見た目は同じに感じるが……

 さて、二つを食べ比べてみよう。まず復刻版をいただくと、「ほうほう」、わさびのツーン感やビーフの旨味も感じるものの、ちょっと甘味が目立っている気がする。「あー、これこれ、昔はこんな味だった」というように過去の味が蘇るほどはっきりしたものではないが、何だか最近のやつより甘いような気がする。というわけで、現在版を食べてみると、「やっぱり!」、今のほうが甘さが抑えられており、その分、塩味とワサビのツーン感がちょっと強めだ。
復刻版のアップ。どれだけ見ても違いはない
 
こちら最新版のアップ。違いはやはり食べないと分からない

 とはいえ、二つをじっくりと食べ比べてやっと感じるほどの差なので、自分の舌だけを信じてご報告するのもいかがなものか。ということで、筆者行きつけの小料理屋に二つのわさビーフを持参し、親方とスタッフにも食べ比べてもらった。すると、2人とも「復刻版は甘みが強く、現代版は塩味とワサビ感が強い」という同じ感想。ただ、プロの料理人からすると、この二つは些細なレベルではなく、結構違う味とのこと。さすがプロ、舌がそれだけ繊細なのだ。
 

山芳関連でおまけ企画 このネーミングを考えるなら何?

 さらに、こちらはおまけとして山芳製菓が8月に発売した「ポテトチップス ただただ旨い!」という新商品を紹介しよう。そして、この商品名では味わいが伝わってこないので、同じく小料理屋の親方、スタッフ、そして筆者の三人で、自分ならどんなネーミングをつけるか考えてみることにした。
山芳製菓「ポテトチップス ただただ旨い!」

 食べてみると、まずラー油の香りがフワッと広がる。その後は、かなり強めの塩味が残るので、これはビールのおつまみにも良さそうだ。食感や形状に大きな特徴はなく、やはり味わいから名付けるしかない。というわけで、3人が考えたネーミングをそれぞれ発表しよう。
見た目は個性的ではない、いわゆるポテチ

 まずは親方。「ポテトチップス ごま油と塩味」。いや、さすがプロの料理人。シンプルイズベスト、というか何というか、超普通。

 次はスタッフ。「ポテトチップス 塩ごま油味」。こちらもそのまま。忙しいときに聞いた筆者が悪かった。

 最後は筆者。「これ絶対ビールに合うけどそのまま食べてもうまいやつ」。パクリ(これでは商品名を考える仕事がなくなってしまう)。というわけで、やはり「ただただ旨い!」で良いのかもしれない。

 あれこれ言いながら三つのポテトチップスを食べているうちに、腹も一杯。そして、会計はビール2杯分だけ。「今日はいいよ。お菓子も食べさせてもらったし」と親方も優しく言ってくれました。というわけで、わさビーフの変化だけでなく、ただただ旨い!のネーミングがこのままでいいことと、自分の舌があながち間違っていないことが分かった、なかなか有意義な検証だった。(エフェクト・山葉のぶゆき)