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JR東日本、世界初のメタバース・ステーション「シン・秋葉原駅」が誕生

時事ネタ

2022/03/09 19:30

 JR東日本は、駅を“つながる”くらしのプラットフォームへと転換する「Beyond Stations 構想」の一環として、オリジナルのバーチャル空間「Virtual AKIBA World(VAW)」を3月25日にオープンする。

Virtual AKIBA World(VAW)が
3月25日にオープン

 「VAW」は、ジェイアール東日本企画(jeki)、HIKKYとともに、バーチャル上に秋葉原駅とその周辺を再現した、JR東日本オリジナルのバーチャル空間。リアルさながらに再現された駅空間で、改札を通過したり電車に乗ったり、秋葉原駅周辺を歩くなど様々な体験ができる「メタバース・ステーション」となっている。また、来訪者同士のコミュニケーションも楽しむことができる。

 業務提携先であるHIKKYの技術「Vket Cloud(ブイケット・クラウド)」を活用し、スマートフォンから、アプリのダウンロードなしで手軽に「VAW」へアクセスが可能。JR東日本の強みである駅や車両といったリアルの場から、バーチャル空間に二次元コードなどを介してシームレスに遷移でき、リアルとバーチャルが融合したかのような感覚を得られる。リアルとバーチャルを駅・車両という場でつなぐことで、バーチャルをより身近なものにし、人と人とのつながりをリアル・バーチャル双方で演出していく。
「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」
とのコラボ
VAWオリジナルキービジュアル(c)TTITk

 「VAW」開業時は、日本を代表する“ヒーロー”4作品によって構成された企画「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」とコラボレーションし、コラボ期間中はバーチャル秋葉原駅を「シン・秋葉原駅」と名付ける。バーチャル空間上にVAWオリジナルデザインのグラフィックと各キャラクターが登場し、来場者を出迎える。
 
「VAWゲートウェイ」設置イメージ

 また、秋葉原駅1階改札内のエキナカスペースに、「VAWゲートウェイ」を3月31日まで期間限定で設置する。中央のLEDパネルには「VAW」の期待感を醸成する動画が流れ、横に設置した二次元コードブロックから「VAW」にアクセスすることができる。

 さらに、入場者同士でのコミュニケーションができる空間「オフ会ルーム」を、VAW 内の機能として実装する。共通の話題で盛り上がれる仲間とルームを作成したり、オンライン飲み会の代わりとして「VAW」で集合したりと、まるでリアルで集まっているかのような感覚を味わうことができる。

 参画企業との連携では、「VAW」にJRA(日本中央競馬会)の空間が登場するほか、「VAW」を軸にBEAMSと連携した企画を実施する。

 今後は、リアル空間とバーチャル空間を融合させたビジネスの創発拠点として、様々な企業クライアントと「共創」し、これまでにない体験価値を届けていく。「共創」の第一歩として、NTTドコモとVAW内での連携を開始する。さらに、今後のXR領域の発展に向けた取り組みを推進していくことで、NTTドコモ、JR東日本、jekiの3社で合意した。
 
リアル展開のイメージ

 具体的には、リアルの駅空間で、XRの世界観を体験できるスペースを造成する。リアルとバーチャルの融合を加速させ、リアルの駅空間とバーチャル空間との人々の往来を活性化し、クライアントにバーチャル上での広告展開と販売機会の提供を行う。例えば、リアル空間で出稿した駅広告がバーチャル空間でよりダイナミックに表現されたり、バーチャル空間で購入した商品がリアル空間でシームレスに受け取れるなど、JR東日本だからこそ実現できる、新しい日常の創造を目指していく。

 また、VAW内の機能をさらに拡充し、限定入場券をNFT(非代替性トークン)で配布するほか、来訪者同士の交流の深度化やイベントの活性化を図る。将来的にはバーチャル空間内での買い物体験や、購入した商品を駅で受け取れるなど、リアルのサービスとの連動によるこれまでにない体験の実現を目指す。

 なお、「VAW」では、ともにビジネスをつくりあげていく「共創」のパートナー企業を随時募集している。