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夏のボーナス「支給予定なし」が53%で最多 小企業/零細企業を調査

時事ネタ

2021/07/08 07:30

 フリーウェイジャパンは、小企業/零細企業の従業員253名、および代表取締役81名を対象に実施した、「夏のボーナス実態調査」の結果を発表した。同調査は、6月15日~21日の期間に行われている。

約半数の小企業/零細企業が夏のボーナス支給の見込み立たず

 調査対象者のうち、経営者に夏のボーナスの支給予定について尋ねたところ、「支給予定なし」(53.1%)がもっとも多く、「未定」も2.5%で、55.6%の小企業/零細企業がボーナス支給の見込みが立っていないことがわかった。
 
43.2%の企業が2021年上期の業績は2020年下期よりも低下と回答

 2021年度の上期と、20年度の下期での業績の変化について尋ねた質問では、「昨年度の下期から今年度の上期を通して、業績が下がった」(43.2%)が最多で、「昨年度の下期から今年度の上期を通して、業績が上がった」が12.3%、「昨年度の下期では業績が下がったが、今年度の上期は業績が上がった」が6.2%、「昨年度の下期では業績が上がったが、今年度の上期は業績が下がった」が8.6%、「変化なし」が29.6%となっている。
 
夏のボーナスが支給される予定の従業員(支給済み含む)は3割程度
 
ボーナス支給額(予定含む)は「10万円~20万円未満」が最多

 ボーナスが支給された、または支給予定で金額を把握している従業員に、ボーナスの支給額を尋ねたところ、「10万円~20万円未満」(21.3%)がもっとも多く、以下「20万円~30万円未満」(17.0%)、「30万円~40万円未満」(12.8%)と、「10万円~40万円未満」が約半数を占めることが分かった。
 
ボーナスの使い道1位は「預金・貯金」

 ボーナスの使い道としては、「預金・貯金」(40.4%)、「借金・ローンなどの返済」(12.8%)、「生活費」(12.8%)、「投資・資産運用」(10.6%)が上位を占めている。
 
6割超の従業員が夏のボーナス支給額に「納得」

 夏のボーナスの支給額に対する評価を尋ねた質問では、「納得している」が40.4%、「やや納得している」が21.3%と、納得している従業員が多い。
 
42.6%がボーナス支給額に「変化なし」

 20年の冬のボーナスと比較した、支給額の増減を尋ねたところ、「変化なし」(42.6%)が最多で、「増加した」「減少した」はどちらも19.1%だった。
 
半数近くの小企業/零細企業が冬のボーナスについても支給見通し立たず

 経営者に、冬のボーナスの支給見込みについて尋ねた質問では、「立っていない」(46.9%)がもっとも多く、「わからない」(32.1%)、「立っている」(21.0%)がそれに続いている。
 
約8割の従業員が冬のボーナス支給を「期待せず」

 従業員に、今年の冬のボーナスの支給に対する期待について尋ねたところ、「期待できない」が51.4%、「あまり期待できない」が26.9%と、期待していない従業員が78.3%に達した。
 
冬のボーナスにも新型コロナの影響が続く

 冬のボーナスの支給について、「期待できない」「あまり期待できない」と答えた従業員に、その理由を尋ねた質問では、「会社の経営不振が続いているため」(24.2%)が最多で、以下「業績が回復する見込みがないため」(14.6%)、「経済活動の縮小が継続すると考えているため」(13.1%)が続き、今後も新型コロナウイルス感染症の影響が続くことが明らかになっている。