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孫の誕生日に「たこ焼き」パーティー、ホットプレートを家電量販店で買う安心感

販売戦略

2021/05/29 10:00

【家電コンサルのお得な話・46】 5月に孫の「1才の誕生日会」を自宅で家族だけで行った。思えば昨年、誕生したときも緊急事態宣言中で、しかも羊水を飲んでおり、うまく呼吸できておらず、孫だけが大きな病院に移されたため、急遽、息子と夜中に車を走らせたことを記憶している。近所の家電量販店で製品を購入したおかげで、無事に家族で「たこ焼き」を囲めた喜びをかみしめることができた。

感慨深かった誕生日会(画像はイメージ)

まさかの「たこ焼き」パーティー

 あれから1年、今では息子(次男)の孫は元気に育ってくれており、無事、初めての誕生日を迎えることができたのは感慨深かった。まだ1才なので、プレゼントというより、晩ご飯を多少豪華にし、出前でも取ってやろうかと、誕生日会の内食のリクエストを息子夫婦に聞いた。すると、即、返ってきた答えが「たこ焼き!」だった。

 まさかこういった時にも「たこ焼き」という答えが返ってくるとは想定もしていなかったが、正直、安上がりだし「食べたいなら」と家の中にあるはずのホットプレートを探したところ、見当たらない。どうやら長男が以前、持って帰ったきり、返してもらっていないのに気付いた。

 誕生会は明後日に迫っていて、長男の予定もありホットプレートを返してもらう時間もない。そこで2~3000円の安価な「たこ焼専用機」をネットで検索したが、早くて誕生日会の当日の到着になる模様。万一、配達が遅れたり、安価な家電製品に多い初期不良があったら、折角の誕生日会が台無しになると考えて、近くの家電量販店へ妻と足を運んだ。

 ネットで検索した「たこ焼き専用機」も家電量販店で山積み展示されていたが、実際に現物を見てみると「やっぱり20個だと焼く回数が多くなって手間かな」と冷静な気持ちになって見ることができた。
 
独自POPでイメージをかき立てられた

 ホットプレートも見て回ったところ、独自POPで「家族団らんでの焼きそばや焼き肉」をイラストも交えて訴求されており、イメージをかき立てられた筆者夫婦は「やっぱり、どうせ買うなら、他の料理もできる方が・・・」と1万数千円のホットプレートを購入した。

 まんまと家電量販店の訴求に乗らされた次第だが、何より「万一、初期不良があっても在庫があればすぐに交換してもらえる」という安心感が家電量販店で購入した決め手になっている。

 結果としては、初期不良もなく、無事に誕生日会を終えることができたのだが、息子(次男)に「このホットプレートええやん。ちょっと借りて帰るわ」と気に入られ、使用わずか1回という短さで持ち帰られてしまった。

 安上がりと考えてOKしたたこ焼きだが、かえって高くつき、商品も手元に残っていない。筆者夫婦が次にたこ焼きを自宅で焼ける日は、しばらく先になりそうである。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)


■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。