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おうち時間のキーワードは「掃除」「睡眠」「食事」、花王の「コロナ禍の暮らし調査」

 花王「生活者研究センター」が12月1日に公開した新型コロナウイルスによる消費者の暮らしの変化に関する調査によると、実店舗での買い物が戻りつつあるも、支払方法では女性の3~4割がキャッシュレス決済を利用したり、おうち時間で「掃除」や「片付け」「睡眠」「食事をきちんと摂る」など清潔や健康意識が高まっている様子がわかる。同調査は緊急事態宣言下の今年5月から2か月ごとにインターネットで定点調査したもの。

花王「生活者研究センター」の「生活者の意識と行動に関するインターネット調査」
(以下同じ)

 5月は「店舗に買い物に行く回数を減らす」「ネット通販やネットスーパーなどを利用する」が高まったが、7月以降はそれらも低下し、実店舗での買い物へ戻りつつある。ただし、支払い方法は「現金の受け渡しを避けて、スマホ決済や電子マネーなどで支払う」が、女性では3~4割の水準で推移している。

 消費増税にともなうキャッシュレス決済によるポイント還元は6月末で終了したが、キャッシュレス決済は利便性やポイント付与の魅力だけでなく、ウイルスとの接触機会の削減、買う側・売る側の双方の安心・安全を守る「新たな生活様式」として、生活者に受け入れられつつあるようだ。
 

 外出自粛や在宅勤務によって「ステイホーム(おうち時間)」を快適に過ごすことにも関心が高まった。新型コロナの流行後、家でやるようになったこととしては、「普段できない場所の掃除や大掃除」「こまめに掃除や片付け」「部屋の模様替えや断捨離」などの家事に注力したり、「家族と一緒に家事」をすることで家族で協力して住まいの居心地を良くしようとする人も多かったようだ。
 また、新型コロナに感染しにくい体を保つために、「十分な睡眠」「規則正しい生活」「栄養バランスを意識した食事」といった健康的な生活習慣の維持はもとより、「体力や筋力をつける」「免疫に良いといわれる食材を摂る」「湯船に浸かって・運動して体温を上げる」などを積極的に実践している人もみられた。
 
 

 新型コロナの流行前に比べて外出機会が減った状況は続いているが、女性の間では、今だからこそ「肌の状態をよくしたい」「メイクや髪型を楽しみたい」と考えてマスクに合うメイクなどを工夫したり、いつかは「おしゃれをして外出したい」と前向きな思いをもつ人も多いことがわかった。