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まだソニーの独壇場ではない? 絶好調の4Kテレビ市場で競争激化

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2020年10月の4K対応液晶テレビ(4Kテレビ、なお有機ELテレビは含まない)の販売台数前年同月比は168.7%だった。昨年同月が増税反動のために販売が落ち込んだ影響もあるが、長引く外出自粛の流れを受け、巣ごもり需要が維持されている。


 メーカー別の前年同月比で、特に高い数値を記録したのがハイセンス。206.8%と2倍以上の増加で、大きく販売台数を伸ばした。シェアトップを走るソニーも194.0%と好調。その他の主要メーカーも、シャープが134.5%、東芝が158.1%、パナソニックが155.0%といずれも前年を上回っている。
 

 直近1年の販売台数シェア推移をみると、ソニーが首位をキープしているものの、徐々に後続との差が縮まっていることが分かる。右肩上がりなのが、東芝とパナソニックだ。年末商戦に向けて需要が高まるなかで、各社のシェア争いはより熾烈になりそうだ。
 

 シリーズ別の販売台数ランキングでは、ソニーの「KJ-43X8000H」が首位をキープ。前月の4.4%から0.7ポイント伸ばした。ベストテンにランクインした製品のメーカー内訳は、ソニーとシャープが3製品、東芝とパナソニックが2製品と拮抗しており、ソニーの独壇場というにはまだ早そうだ。(BCN・大蔵大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。