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Go To Eat開始から1カ月、予約総数は1.7倍 新たな「おひとり様需要」も

 全国の約1万5000店の飲食店が導入する予約管理システム「ebica」を展開するエビソルは、10月1日のGo To Eatキャンペーンの開始から1カ月が経過した10月度(10月5日~11月1日)の予約状況を発表した。10月の予約総数は9月比で1.7倍に伸び、キャンペーンの成果が明確に表れたとする。1人で飲食店を楽しむ「おひとり様需要」など、新たな消費傾向も明らかになった。


電話予約とネット予約が逆転

 今回の全国約4000店を対象にした調査では、キャンペーン開始初週(9月28週)の予約ベース客数が全国で前年比5%減、東京で15%減、大阪でプラスマイナスゼロとなり、感染拡大前の2月28日週と同水準まで回復。それから1カ月後の10月26日週は、全国で前年比47%増、東京で28%増、大阪で83%増と大幅に増加。いずれも2020年の月当たり予約数で最高値を記録した。

 Go To Eatキャンペーンの影響もあり、全国のグルメサイト経由の予約数が9月比で3.9倍と大幅に伸びた。電話予約とネット予約の比率を見ても、9月は電話予約が56%と過半数を占めていたが、10月はネット予約が61%と逆転している様子が分かる。
 
 

 リードタイム別予約増加率をみると、10月の「当日のネット予約」が9月比で3.5倍、「1日前のネット予約」が2.5倍と直前でのネット予約が目立つ。電話予約よりもネット予約が増えているのも、ネット予約ならポイントが還元されるが電話予約だと還元されないGo To Eatキャンペーンの特徴が表れている。
 
 

「おひとり様」が突出

 Go To Eatキャンペーンのもう一つの特徴として、1人で利用する「おひとり様需要」という新しい需要が生まれた。Go To Eatの開始前後における予約グループサイズの構成比をみると、9月は少なかった1人での利用が10月に急増していることが分かる。
 

 ソーシャルディスタンスに配慮した席数の間引きや、収容人数の減少、大人数での利用自粛の影響と思われるが、気軽に利用できるGo To Eatキャンペーンに対応したネット予約サイトでは、「2人以上から」というものも多い。一人用の予約受付も、新たな需要を取り込むヒントかもしれない。