オーティコン補聴器(オーティコン)が有する聴覚の独立研究機関エリクスホルム研究センターが行った脳波検査(EEG)を用いた研究と、独立した第三者機関による脳滋図検査(MEG)、深部電極を使った研究に基づく聴覚分野での科学的な最新の知見によって、音を聞くための脳本来の働きを生かすために「周囲のありとあらゆる音の全体像」を届ける必要があることが明らかになった。


 オーティコンでは、脳が聞こえに重要な役割を果たしていることに着目し、脳から聞こえを考える「BrainHearing(ブレインヒアリング)」という考え方に基づき製品開発を行っている。今回の研究結果は、同社のブレインヒアリングの先駆的なアプローチによって開発された「オープンSシリーズ」の「周囲360°に存在する音の情景を届けることで、脳本来の自然な働きをサポートする」という製品訴求の妥当性を支持するものとなる。

 具体的には、今回の研究によって人間が音を聞くプロセスは「捉える」と「集中する」という脳の二つの聴覚サブシステムが連携して機能していることが明らかになった。捉える聴覚サブシステムは、周囲の全ての音を常にスキャンし、音の情景の全体像を作りだすシステム。音を一つひとつの纏まりとして捉え、自分にとって重要な音とそうでない音を分離する。

 一方、「集中する」聴覚サブシステムは、音の全景から興味のある音だけを選び取り、注意を傾けるシステム。どの音を聴くかの選択を助け、ほかの無関係な音は取り除く。

 オーティコンデンマーク本社オーディオロジー主幹のトーマス・ベーレンス氏は、「今回改めて、当社の補聴器開発の基盤となるブレインヒアリングの考え方の妥当性や難聴に対するアプローチが正しいことが明らかになった。オーティコンの『ブレインヒアリングテクノロジー』を搭載した補聴器が脳本来の働きをサポートすること、当社が難聴に対処する聴覚テクノロジーの先駆者であることを誇りに思う。当社は、補聴器ユーザーが豊かで活動的な生活を送れるよう、難聴者の人々の聞こえを改善し、とくに騒音環境下での聞こえの向上を図ることに力を入れている。今後とも『難聴が制限とならない世界の実現』を目指し、テクノロジーの限界に挑戦していく」と述べている。