総務省の家計消費状況調査によると、2020年5月の2人以上世帯のネットショッピング利用率が50.5%を記録し、初めて5割を突破したことが明らかになった。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言や一斉休校などによる外出自粛要請の影響で、2人以上世帯のネットショッピングの利用率が急増している。

総務省の家計消費状況調査
(2人以上の世帯、2020年5月分、以下同じ)

 総務省によると「実店舗の休業で買い物ができなかった商品や、昨年まではネットで購入していなかった商品などもネットで購入したことで、ネットショッピングの利用率が伸びた。5割以上は過去最高の数字」と分析する。

 過去3年の推移を見ても、18年1月の約35%から毎月ゆっくりと上昇してきたが、新型コロナの影響で20年3月以降から急に伸びて、一気に5割を突破した様子が分かる。
 

 20年5月のネットショッピングの支出額は1万5873円(前年同月比16.5%増)。これはネット通販利用の有無にかかわらず2人以上世帯で平均したときの支出額。ネット通販を利用する2人以上世帯に絞ると支出額は3万1465円(同2.3%減)となった。

 ネット通販を使う世帯の単価は昨年より若干下がったものの、初めてネットで購入した世帯を含む母数が5割以上になったことで、世帯の平均支出額が16.5%増になった形だ。
 

 名目別の増減率をみると、家電が135.1%増、家具が148.5%増と著しい伸びを示しており、巣ごもり消費や在宅勤務などの影響が読み取れる。食品も81.5%増、衣類・履物も34.4%増と大きな伸びを示した。

 総務省が7月7日に発表した家計調査では、2人以上世帯の消費支出が前年同月比16.2%減と大きく落ち込み、消費の冷え込みが鮮明になった。その一方で、ネットショッピングに絞ってみると利用率と支出額ともに増え続けているというわけだ。(BCN・細田 立圭志)