大幅還元キャンペーンをこれまで実施した実績のあるスマートフォン(スマホ)決済を、最新キャンペーンとともに紹介していく。LINE Pay、PayPayに続く第3回は、フリマアプリ「メルカリ」のスマートフォン(スマホ)決済サービス「メルペイ」を取り上げる。

メルカリグループのメルペイのスマホ決済サービス「メルペイ」

フリマ売上金でチャージできるスマホ決済の先駆け

 メルペイというアプリはなく、メルカリアプリ内の一機能。LINE Payやau PAYのように、待受画面にショートカットを作成することができないが、アプリのアイコンを長押しすれば、簡単にコード決済の画面を表示できる。どちらかというとiD決済の方が便利だが、メルペイコード決済しか対応していない店舗もある。
 
レジではメルペイ(iD決済)の場合は「iDで支払う」、
メルペイ(コード決済)の場合は「メルペイで支払う」と伝える

 現在、メルカリがdポイント加盟店になったことを記念して、アカウント連携するだけでdポイントの還元率がアップする「dポイント+20%還元キャンペーン」を実施中。条件は、dアカウントとメルカリアカウントの連携を行った上、6月15日~7月31日のキャンペーン期間中にメルカリで購入し、8月14日23時59分まで取引完了していること。さらに、100円の手数料が必要となるものの、ドコモのスマホ決済サービス「d払い」で支払うと、「d払い毎週おトクな d曜日」などとの同時適用で、6月に限ると、最大35.5%還元となっていた。

 dポイント加盟店としての基本のポイント還元率は0.5%で、前月にメルカリで商品が売れた実績がある場合(取引完了している場合)は1.5%にアップする。「買い」専門だと還元率は低くなり、メルカリに出品して「売れる」必要がある。ドコモとメルカリの今回の連携は、取引件数の増加、特に出品数の増加を狙ったものだと分かる。
 
メルカリでは、dポイントキャンペーンが実施中

 メルカリでは、d払いやdカードで支払った方が還元率が高く、実質的な負担が減ると知った層は、メルカリでは他の決済方法で支払い、メルペイ残高が温存するだろう。そうなると、メルペイ残高は、店舗での都度利用や後払いの「メルペイスマート払い」の精算専用となり、次回の還元キャンペーンまで利用者のメルカリアプリにずっとメルペイ残高が残ったままになる。

 今回の「dポイント+20%還元キャンペーン」がdポイントの優位性を高めつつ、フリマ売上金を含むチャージ済みのメルペイ残高を維持するための施策だと考えると、両社のアライアンスは実に興味深い。なお、メルペイとしては初めての本人確認とメルペイの決済利用でメルカリポイント1000Pをプレゼントするキャンペーンを6月30日23時59分まで実施している。
 
アカウント連携のメリットはメルカリ側に偏重? 前月に取引成立で+1%で1.5%還元に

 メルカリとメルペイの連携を参考にしたかのように、PayPayはフリマアプリ「PayPayフリマ」をリリース。また、楽天のフリマアプリ「ラクマ」の売上金は「楽天キャッシュ」にチャージして、スマホ決済サービス「楽天ペイ」で使えるようになった。メルペイスマート払いと同様の後払いサービスも増えつつある。19年3月以降のスマホ決済の大きな流れは、メルペイから始まったといっても過言ではなく、今後も要注目だ。(BCN・嵯峨野 芙美)