任天堂の2020年3月期決算は、売上高が約1兆3085億円(前年比9.0%増)、営業利益が3524億円(41.1%増)、経常利益が3605億円(30.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が2586億円(33.3%増)だった。けん引したのは、Nintendo Switch本体のほか、20年3月20日の発売から2週間足らずで全世界1177万本のヒットを記録した『あつまれ どうぶつの森』などの人気ソフトだ。

『あつまれ どうぶつの森』はNintendo Switch市場最高の滑り出し

 Nintendo Switch本体を小さく、軽く、持ち運びやすくした携帯専用「Nintendo Switch Lite」を19年9月に発売したことに加え、従来の本体もアップグレードし販売台数は大きく拡大。また、同年12月には中国で、テンセントを通じてNintendo Switchの販売を開始した。新型コロナウイルス感染症の影響により、2月~3月にかけて、本体やコントローラーなどの周辺機器、『リングフィットアドベンチャー』の生産・出荷の遅延が発生したが、影響は限定的だったという。

 ソフトウェアでは、『ポケットモンスター ソード・シールド』が1737万本の大ヒットとなったほか、先述の通り、『あつまれ どうぶつの森』がNintendo Switch向けソフトウェアでは過去最大の滑り出しをみせている。このほか、『ルイージマンション3』や『スーパーマリオメーカー 2』など最新ゲームソフトに加え、発売済みの人気タイトルを含めると、同期のミリオンセラータイトル数は27タイトルになった。
 
ソフトウェアとハードウェアの売れ行き

 デジタルビジネスでは、ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、パッケージ併売ダウンロードソフトや、ダウンロード専用ソフト、追加コンテンツによる売れ行きが順調に伸び、売上高は前年比71.8%増の2041億円にのぼった。

 モバイルビジネスでは、『Mario Kart Tour』の配信を開始。配信済みのアプリとあわせてモバイル・IP関連収入などの売上高は前年比11.5%増の512億円になった。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた外出自粛要請による“巣ごもり需要”が増大していることや、大ヒットタイトルの発売などによりNintendo Switch本体の品薄状態は続いている。新品よりも中古品が1万5000円以上高値で取引される状況なので、転売目的を除き、本当にほしい人が通常価格で購入できる状況が1日も早く訪れることを期待したい。(BCN・南雲 亮平)